数学、暗号、宇宙に続いて、サイモン・シンが新たに選んだテーマは代替医療。
鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法といった代替医療を取り上げているが、それらを頭からオカルトと決めつけるのではなく、きちんとした臨床試験の結果をまとめた系統的レビューによって評価していこうという姿勢には好感が持てる。ただし、タイトルがネタバレになっているのだけは少し残念 (英語版の原題は "Trick or Treatment?" というもう少し中立なものなので、これは日本語版だけの問題) 。
サイモン・シンの構成力と青木薫の訳で読みやすさも文句なし。おすすめ。
と学会会長によるオカルト批判本。
タイトルとは裏腹に、普通のリテラシ本の様なオカルト批判に終始しており、楽しむ余裕が感じられないのは少し残念。
取り上げられているネタは、水からの伝言、ゲーム脳、買ってはいけない、血液型性格診断など有名どころ中心なので、普段からこの手の情報を追っている人には新味はないものと思われる。
女子中学生を主人公に据える必要があるかは疑問ではあるが、これは山本弘の趣味だろう。
帰ってきたバカヤロー経済学という副題が付いているが、今回は政治のお話がメイン。 前作では諸事情から名前を出せなかった高橋洋一先生も、今回は実名で登場。
政権奪取後の民主党の動きを見ていると支離滅裂に見えるときがあるが、"支持層のための政治" という視点で見ると (それが日本の国益にかなうかは別として) 実に首尾一貫していることがよくわかる。おすすめ。
ゲーム開発の現場のお話。
実際の制作現場ではどの様な流れで開発が進められているのか、どういった職種があるのか、日々のスケジュールはどのようなものか、などの素朴な疑問に答えてくれる。 ゲーム業界を目指す方は是非一読を。
大森望の責任編集によるSFアンソロジー。 虚構機関とは違ってこちらはすべて書き下ろし。
最近あまりSFを読んでいないせいか、読むのがツラく感じる作品も多い。 その中で初めて読んだ小林泰三はかなり好み。
最近のマネーに関わるニュースを童話風に。
ネタ自体はそこそこ情報リテラシの高い人にとってはあまり新しいものではないが、一気に読ませてしまう文章のセンスはなかなかのもの。
著者のblogもおすすめ。
太平洋戦争中にニューギニア戦線に携わった著者により語られるその実態。 当時の日本軍の南方での兵站が破綻していた様子がリアルに伝わってくる。
著者の実体験に各種記録や手記の調査を加え、ニューギニア戦線各所の凄惨な事実がまとめられている。専門の学者ではないこともあり資料を素直にまとめただけだが、やはり当事者の言葉となると重みがある。
今世界中で騒がれている環境問題はそれほど致命的な問題ではないということを、大量のデータで示した本。 有名どころの環境問題は一通り網羅されており参考文献も豊富なので、リファレンスとしても。
一つだけ文句を付けるなら、これだけ数字が多い本は横組みにして欲しかった。 山形浩生の訳は好みが分かれるところだろうが、読みやすい部類だと思う。
ToDo/ToBuy