ヤバい経済学 (Freakonomics) と名乗っているが、経済学というよりは社会学の領域のものが多いと思う。
日本人としては、やはり大相撲の八百長の話題が興味深い。 千秋楽で7勝7敗の力士が妙に強いのは日本人なら誰でも知っていることだが、それを数値で示し、さらに星の貸し借りが次の対戦で調整されている事実までを暴く。 まあ、半分神事としての性質を残す相撲に対して大真面目に八百長を指摘するというのも野暮だとは思うけれど。
その他、一部アメリカ依存でいまひとつピンとこないもの (ク・クラックス・クラン潜入レポ、真っクロい名前と真っシロい名前) もあるが、総じて知的好奇心を刺激する話題が多い。おすすめ。
学生時代に読んで衝撃を受けた色川武大の "ひとり博打" (ちくま日本文学全集に収録) 。その野球版とも言える本作の存在を知ったのは数年前だが、既に絶版となっていたこともあり、読む本リストに積まれたままの状態となっていた。しかしながら読み終えた今、それが大失敗だったことに気づく。もっと早く読むべきだった。
サイコロとチャート (一覧表) を使って架空の野球リーグを運営するという魅力的な遊びは、子供の頃に誰でも一度は試みたことがあるだろう (もちろん、私もやったことがある) 。 そういった遊びに惹かれる人ならば、読んで決して損することはない。
架空リーグと現実世界の交錯する様子、この内向的な遊びを他人に理解させることの難しさ、どれも胸が痛くなる。
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