戦闘糧食の三ツ星をさがせ!に比べると収録されているレーションの種類が少なく、先進国に偏っている。しかしながら、この値段でオールカラーな上、レーションはもちろん、メスキットの写真や歴史資料も多数含まれているのが嬉しい。
"「心理テスト」はウソでした。" の著者が、今度は「知能」をテーマとして取り上げる。
IQという言葉は一人歩きしているが、実はその中身や数字の意味はあまり知られていない。 様々な知能テストは何を計っているのか、そもそも知能とは何なのか、その定義がいかに曖昧模糊としたものなのかがよくわかる。 また、意外と知られていないかひどく誤解されている、IQの数値の統計的な意味もよく理解できる (実は私も誤解しており、大昔の比率IQが今でも使われていると思っていた) 。
また、遺伝や年齢、人種、性別と知能の関係など、知能に関係した豊富なトピックで読者を飽きさせない構成も見事。
これだけがっちりとした知能の入門書は他に見あたらず、間違いなくおすすめできる。
データマイニングを元にした "絶対計算" が現在どのように使われているのかという事例が多数。 ワインの値段の予測に始まり、野球選手の評価、病気の診断、教育手法毎の効果測定、映画のヒット予測、などなど。 多くの分野で専門家を凌ぐ絶対計算が可能であることが次々と示されるのは実に爽快。
しかしながら、これらを実際に活用するには大きな壁があることも事実だろう。 本書中の以下の文章がそれを端的に表している。
人々は自分の専門領域以外でなら絶対計算利用に抵抗がない
また、すでにあるデータの分析にとどまらず、データを集めるための手法にも触れられている。 特に、webサイトで提供されるサービスにおいて、いかに簡単にかつ大量に無作為抽出テストが可能であるかは実に興味深い。
全体としてあまり技術的な詳細には踏み込んでいないので、専門家以外にも楽しく読めると思う。 おすすめ。
ToDo/ToBuy