保阪正康, 大本営発表という権力

都合の良いことのみを公式に発表し、都合の悪いことは隠してしまう。今ではそんな意味で使われている “大本営発表” にスポットを当てる。

45ヶ月間に行われた全846回の大本営発表をつぶさに追いかけることで、当時の軍事指導層の思考が浮かび上がってくる。さらに当時の知識人たちの残した記録を併せて見ることで、その時代の空気までもが浮かび上がってくる。

言論統制を行うことの危うさや、また国民の側から見た知る権利の重要さを知る上でも貴重な一冊。

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