杉浦末郎, 麻雀入門第一歩

麻雀入門第一歩, 杉浦末郎

久しぶりに麻雀古書を購入。杉浦末郎による麻雀入門第一歩。残念ながら初版ではなく、昭和29年 (1954年) の再販版。

初心者向けの二十二麻雀の入門書であり、ルール説明自体にはさほど目新しい部分はない。むしろ面白いのは冒頭の “一. 麻雀の起源” と “二. 日本に於ける發達の歴史” の二章。

“一. 麻雀の起源” の方は、葉子戯、馬吊、同棋などから麻雀が成立するまでの流れを紹介したもの。”麻雀の起源に就いても、歴とした文献がないのだから種々の書物に少し宛載っている文章を見つけては推定していくしか方法がなく” の但し書き付きながらも、一応の流れは掴めるようになっている。

“二. 日本に於ける發達の歴史” は、名川彦作が日本に麻雀を紹介してから、その普及の過程をなぞっている。当時の各種団体の設立や榮業倶楽部の乱立の様子が生き生きと伝わってくる。また、日華對抗戰などの各種大會の様子も多くの関係者の名前とともに伝えられており (菊池寛は言うに及ばず、正力松太郎の呼びかけが元となって日華對抗戰が実現したり、時の逓信大臣小泉又次郎から全国大會優勝杯が寄贈されたり) 、まだ麻雀がハイソな遊びであった時代背景が伺われる。

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