松原岩五郎, 最暗黒の東京

1893年に出版された “最暗黒之東京” を底本に、新仮名遣いに改め再編集されたもの。

著者の松原は文学者でもあったため少々文章が走りすぎるところもあり、単なるレポートと言うよりは記録文学といった趣。

場末の木賃宿、貧街、残飯屋、人力車夫など、明治時代の日本の底辺の記録が生々しく、とても高々100年前のこととは思えない。この時代の数少ない下層社会の生の記録であるので、ぜひとも読んで欲しい。

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