花里孝幸, ネッシーに学ぶ生態系

以前読んだ本が良かったので、他の著書も読んでみた。

第1章でタイトルにあるとおり、生態学の専門家から見てネッシーの様な巨大生物がネス湖で長期にわたって生き続けられる可能性はあるのかを大真面目に検討している。このアプローチは既存の写真や目撃証言だけを巡ってああでもないこうでもないと議論しているのと一線を画しており、その手があったかと思わず唸ってしまった。

後の章では生態系をテーマにした様々な話題が取り上げられる。全体を通して、(生物学者ではない) 一般の人々が思い込んでいる生態系と実態の乖離を暴くことを強く指向しており、それらに関する様々な報道を見るためのリテラシ本としてもおすすめできる。

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