米国の病院に行ってきた

先週、自転車で転倒して左膝に怪我をしてしまった。打撲と裂傷だけで骨に異常はなさそうだったのと、出国前に予め破傷風や狂犬病等の予防接種を受けていたのとで自力で治療していたが、傷口が化膿し始めてしまったので、抗生物質を出してもらいにやむなく病院へ行ってきた。

出国時に契約していた保険会社に問い合わせ、保険が使える近所の診療所 (HealthWorks) を紹介してもらった。診療所は基本的に予約無しで診てもらえる。多くの診療所は平日昼間のみだが、一部の診療所は土日も開いている。また、保険会社と提携している医療機関のため、支払いの立て替えを行うことなく、請求を直接保険会社にまわしてもらうことができた。

診療所に着いて、IDと保険契約書を渡した後、問診票を記入する。問診票の内容自体は日本と大きく変わることがなく、持病やアレルギーの有無、飲酒や喫煙の習慣などを淡々と記入していく。米国的なのは、治療に関する情報を保険会社と共有することに合意する、などといった書類にいちいちサインをさせられること。それらを渡してからの待ち時間は小一時間ほど。

診療に入ってから感じたのは、日本の病院よりも分業が徹底しているということ。医者が出てくる前に、看護師による面談や体温・血圧の測定などが行われる。医者が行う作業は、本当に医者でなければできないことだけに限定されている。診断後の傷の処置も指示だけ出して実作業は看護師まかせ。両者のコストが大きく異なるので、こうするのが米国で言うところの合理的なのだろう。また、両者で明らかに肌の色の比率が異なるが性差は少ないのも米国的と言えるかもしれない。

処方箋を出してもらって別途薬局で薬を出してもらう仕組みも変わらない。いわゆるドラッグストアの他、大きめのスーパーにも調剤薬局が併設されていることが多く、薬の入手性は悪くない。また、薬を出してもらうときにその内容の説明を受けて合意したかどうかなど、いちいちサインを求められるのも米国的。

治療自体はCefalexin (Keflex) を処方してもらったおかげで、化膿が治まり、皮膚が再生してきた。念のために打撲の方も調べてもらったが、骨に異常なく2週間ほどで痛みも治まるだろうとのこと。

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