守能信次, スポーツルールの論理

スポーツのルール、特にルール完成後に輸入されたスポーツのルールには、なぜそのルールがあるのか分からないものも多い。本書の提案するスポーツルールの四分類はそんなルールを理解する助けになる。

四分類とは、フェアプレーやスポーツマンシップといった成文化されないマナーを示す条理的行動規範、限度を超えた身体接触などの成文化されたマナー違反を表す刑法的行動規範、野球の走者がどちら向きに走るかなどの単なる決め事に過ぎない行政法的行動規範、バスケットボールの24秒ルールなどのゲームの面白さを担保するために定義される組織規範の四つ。各ルールがどの規範に該当するかを考えながら読み解くことは、そのスポーツの性格を深く知ることに繋がる。

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