羽根田治, ドキュメント 道迷い遭難

道迷いに起因する遭難の事例が7つ。いずれも生還したケースだが、一歩間違えれば死亡していたものばかり。

遭難者のインタビューや手記を元に執筆されており、遭難に至る過程での心理状態がよくわかる。そういった状況下で平静を保ち、「おかしいなと思ったら引き返せ」、「道に迷ったら沢を下るな」といった山のセオリーを守ることの難しさが実感できる。

また、道迷いの原因となった地点の写真もいくつか掲載されているが、遭難者を責められないと思えるものも多い。遭難は他人ごとではなく、身近にあり得ることであると痛感する。

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