最近世間では、”オープン” とか “フリー” とかいうのが流行してます。この流れを生み出したのはもちろん gnu に代表される、ソフトウェア業界です。しかし、今ではソフトウェアに限定されているわけではなく、OPL (日本語訳) の様な、コンテンツに対するオープンライセンスも存在します。
そんなわけで、今日のテーマは “The OPL RPG” をうたう TRPG 、Mirima Tyalie の紹介です。
Mirima Tyalie のルールはオーソドックスなスキル型のメタ・システム (GURPSやアップルベーシックの様な汎用システム) です。オープンコンテンツという配布形態から、幅広い世界観のもとで使用されることを考えているように見えます。ルールも、ロールプレイの自由を感じさせてくれる仕上がりです。あくまでもロールプレイが主役で、ルールは自由なロールプレイを邪魔せず脇役に徹することを目標としているのが伝わってきます。
特に象徴的なのが魔法に関するシステムです。Mirima Tyalie は “free form magic” と呼ばれるシステムを採用しております。
これは、”ファイアーボール” とか “ライトニングボルト” の様な魔法が固定的に定義されている一般の TRPG とは全く異なります。”free form magid” は、まずプレイヤーが “こういう魔法を使いたい” と宣言し、それを spheres, range, duration, area, power, delay などの各項目別に評価することによりdifficulty, skill level が決定されるシステムです。たとえば “Summon Animal” の魔法が使いたいという場合は、
- spheres: Nature
- Range: One Mile (4)
- Duration: One Hour (2)
- Area: None (0)
- Power: Locate (1), Summon (3), Charm (3)
- Casting Time: One Hour
といった感じで評価・ポイント付けして難易度を決定するわけです。ここまで自由度の高いシステムでは、プレイヤー・ゲームマスター共にロールプレイを楽しむという姿勢が要求されるものと思います。こういう TRPG の自由の良さがわかる人と、のんびりやりたいなぁ。
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