gpsOne

先日の第1回geocachingの際にgpsOneを使用しました。その際に大きく二つほど注意するべき点があったのでメモしておきます。なお、fukumotoが使用しているのはgpsOne対応初期の端末 (A3014S) ですので、最新のgpsOne端末 (特に自律測位が可能な機種) では事情が大きく変わっている可能性があります。

まず一つ目の注意点は精度です。gpsOneは衛星を捕まえられた場合は通常のGPS端末と同等の10m程度以下の誤差で測定が可能となります。しかし衛星が捕まえられない場合は、自動的に基地局を使用した精度の劣る測位に移行し、geocachingには厳しい100m程度の誤差が発生する場合があります。そのため、geocaching用として使用する場合は、衛星が捕まえられるまで再測定を行う必要があります。ところが、ezwebメニューをたどって何とか見つけたいくつかの位置情報系サイトの現在座標表示画面では、測位に衛星と基地局のどちらが使われたのかが明示的に表示されず、測定精度がAやBなどと曖昧に表示されるだけでした (一般ユーザ向けのサイトなので当然ですが) 。おそらく測定精度Aのものが衛星測位を表しているのだろう、と予想はつきますが、確信は持てません。

もう一つの注意点は測位系です。geocachingではWGS84を使用しています。一方で、ezweb上の位置情報系サイトの多くで表示される座標はtokyoと思われます (これも明示されていませんが) 。そのため、geocachingの際には、どちらかの座標系にあわせてやる必要があります。つまり、geocaching上の座標をこのあたりでtokyoに変換しておきgpsOneでもtokyoで測位を行うか、gpsOneでWGS84の測位を行うか、です。

上の事情を踏まえて、今回はこの辺りを見ながら測定用のcgiを作ってみました。このページへgpsOne対応端末でアクセスすると、任意の測位系で現在座標が取得できるというものです。精度の問題については測位方法 (Fixed Mode) を明示的に示すことで解決しています。GPX-FIX以外となった場合は再測定を行うと良いかと思います。また、測位系の問題については、WGS84とtokyoの選択を可能としました。測定結果は基本的にはgpsOne端末から吐かれたパラメータをそのまま表示しているだけですが、一応geocaching対応ということで、座標の “HDDD MM.MM” 形式の表示だけは括弧内に追加してみました。第1回geocachingでは、これで無事発見できたので、たぶん大丈夫かと思います。

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