中国麻将ファーストインプレッション (なんとなく中国麻将)

麻雀業界日報さんを中心に、中国麻将が静かなブームだ。私も興味だけは以前からあり、ルールブックを購入したり、中国の書籍を取り寄せたりしていたが、実際にプレイする機会には恵まれずにいた。しかし、そんな中なんとなく中国麻将という中国麻将ソフトウェアの存在を知ったのでプレイしてみた。

まだ数時間プレイしただけだが、日本麻雀とは全く感覚が違う。まるで別のゲームをプレイしているかのようだ。以下、その数時間のプレイで気が付いたこと。しばらく打ってみた後に見直すための、戦術に係るファーストインプレッションのメモなので、統計的な裏付けは一切ない。

  • 単純な手なり門前指向は危険。たぶん、日本麻雀になれた人が一番陥り易い罠。手役を考えずに手なりで最短聴牌を目指すと8点縛りに届かないケースがかなり多い。改めて日本麻雀の立直の強力さを思い知ることになる。
  • 現在の日本の赤入り立直麻雀は、先手を取った好形立直や一役+ドラ多数といった形が決め手になるケースが多く、手役のウェイトが相対的に低い。しかし、中国麻将では立直やドラが存在せず、また8点縛りという厳しい制約があるために手役が非常に重要となる。
  • 手役のウェイトが高い上に振り聴がないため、片和了の聴牌が普通に見られる。日本麻雀の癖で片和了を嫌っていては完全に置いていかれる。
  • 配牌の時点で、一役で8点縛りを回避できる手役を見逃さないことが肝要。具体的には清竜、花竜、三色三同順あたりは十分に狙えて食い下がりもないので積極的に狙って良いと思う。また七対は勝負の早い中国麻将では和了りにくいが、日本麻雀の感覚と違い破壊力抜群なので十分に狙う価値があるように思う。
  • 組合竜、全不靠、七星不靠あたりは日本麻雀に慣れた目で見るとインチキ臭いが破壊力があり、また意外に作りやすいので積極的に狙っていく価値がある。
  • 一役で8点以上を確保できなそうな場合は細かい手役を組み合わせて8点まで持っていく必要があるが、ここが一番訓練が必要な部分だと思われる。
  • 和了点が大きいほど、自摸和了が栄和了に比べて有利になる。連荘が全くないため、オーラスのだいぶ前でも、見逃しと自摸和了限定で差を縮めなければいけない局面というものがあるかもしれない。
  • 正直なところ降りるべきタイミングがまだよくわからない。例えばトップ目の場合、不聴罰符がない点と親の連荘がない点はベタ降りに有利だが、振り聴がなく合わせ打ちでも狙われる可能性があるのと大物手を自摸られた場合のダメージの大きさを考えると自らの和了にこだわった方が有利な気もする。また降りるにしても、立直という明示的な聴牌サインがないため降りる基準が曖昧だ。立直がない代わりに鳴きが非常に多いので、晒し方を見ながらの押し引きを重視するのが現実的かもしれない。

コメント

  1. izumick より:

    ご無沙汰してます。リンクありがとうございます。
    ファーストインプレッション、そうですね、みんな同じような感想を抱くのではないでしょうか。
    降りに関しては、今のところ残り枚数だけを考えています。ツモアガリが怖いので、その可能性が少なくなるにつれ、フリコミを恐れるのです。
    今度やりますので、都合があえばご参加ください。参考書も拝見できればうれしいです。メール差し上げます。

  2. fukumoto より:

    izumick様、お久しぶりです。
    なるほど、残り枚数重視というのは有効かもしれませんね。少々自分本位な気はしますが、中国麻将では自分の和了最優先(相手の自摸の可能性をできるだけ減らす) + 自分の和了の可能性が低くなったらベタ降りというのは効率的な気がします。
    中国麻将のセット、機会がありましたら声をかけていただけると助かります。それまでに細かい手役をきちんとマスターせねば……。また、関連書籍も何冊か手元にありますので、その節にでもお持ちいたします。
    ところで、私事で恐縮ですが、先日ホスティング会社がサーバ移転をした際に comjong.com ドメイン宛のメールが届かなくなっておりました (izumick様からのコメントをいただいた際に通知メールが飛んでおらず、判明いたしました。今は復旧しております) 。そのため、すでに fukumoto at comjong.com 等へメールを送信されておりましたら、再送いただけないでしょうか。お手数をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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