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NHKスペシャル取材班, 激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km

トランスジャパンアルプスレースに初めてカメラが入った2012年の第6回大会の記録。レースそのものだけではなく、NHKスペシャル取材班の裏話も多い。

通常はツェルト使用で1ヶ月、小屋泊まりでも2週間を要する距離415km、累積標高差27,000mのコースを8日以内に走り切るレース。いきおい休憩や食事、睡眠を極限まで削りながらの挑戦となる。賞金や賞品は一切なく、ただただ自分のために走る。

ドキュメンタリとしての面白さに加え、ウルトラライトハイキングのtipsも興味深い。商店での食料購入は認められているものの、小屋泊やデポが禁止されているため、その荷造りは壮絶。

  • 食事は5kcal/gを基準として厳選する。グリセミック指数も考慮する
  • 軽量化のために防寒具も最小限に
  • 野営は (睡眠を重視する一部の選手以外は) ツェルトと寝袋頼み
  • それでもワセリンや靴下などの足のケアは削らない
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サンワダイレクト ノートパソコンクーラー 400-CLN031

新しいラップトップのGPUを回す用に購入。普通に買うと3,280円だが、楽天のクーポンとポイントアップキャンペーンを併用して2,000円弱で購入。

  • 内蔵ファンは大口径で音も気にならない
  • 給電は両端ともUSB Type-Aのケーブルを使う独自仕様が気持ち悪い
  • 全体的なクオリティはサンワダイレクト。パソコンと触れる部分はアルミで質感も良いが、それ以外の部分は樹脂製
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Western Digital WD BLACK M.2 SSD 4TB NVMe PCIe Gen4 x4 SN850X

購入したラップトップの空きスロットに刺すために購入。値段だけを考えればCrucialあたりだろうが、経験的にストレージをケチるとろくなことがないのでWDにした。

もともとBTOで選択できるモデルだけに、相性は特に問題なし。付属品はマニュアルのみで、取り付け用のネジなども付属していないのに注意。DAIV Z6の空きスロットにはネジが刺さっていたので、そちらを使用した。

やはりWindowsは大きなデータ置き場のドライブを分けられると色々と都合が良い。Windowsのバックアップ機能 (ファイル履歴) を使用する場合も、Cドライブとは別のドライブがあると便利。

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ラップトップPCの新調 2024

自宅でのプライベート作業に使用していたASUS ZenBook Pro 15 UX550GD-8750が5年物となりさすがに苦しくなってきたので新調することとした。

選定条件

選定条件は以下の通り。

前回の新調から、いくつかの条件を更新している。さすがに今どきフルHDは少々狭苦しい。メモリもSSDもVMの併用を考えるとそろそろもう一段階増やしたいところだし、GPUもあと5年は遊べるようにアップグレードしたい。DP Alt Modeはもはや手放せないものとなった。M.2 SSDがすでに広く普及した今、後から差し替えができるとコスパが良い。見た目がうるさいゲーミングPCは部屋に置きたくない。

一つ一つはさほど無理な条件ではないが、すべてを満たすものというと、さすがに選択肢が限られる。そのため、いくつかの点は妥協した。現在の生活スタイルではプライベート用のPCはほぼ書斎に据え置きで、まれに (子どもが昼寝をしているときや家内が書斎を占拠しているときに) リビングで作業したり、実家に帰省した際に持っていく程度になっているので、サイズや重量、バッテリーの持ち、耐久性は重視せずパフォーマンス優先。インタフェースも外付けのキーボードやトラックボールを使用することが多いので、本体のキーボードへのこだわりは諦めた。

  • 必須条件
    • 非光沢液晶。15インチ以上。WQXGA以上
    • メモリ32GB以上
    • SSD 1TB以上
      • 空きM.2スロットあり (増設可)
    • GeForce RTX 40シリーズ相当以上
    • USB3.1 Type-C以上 (もしくはThunderbolt 4) が2口以上
      • DP Alt Modeで4K/UHD (60Hz) 出力可
    • ヘッドセット端子必須 (4極CTIA)
    • スパイウェアなメーカーは除外
  • 望ましい条件
    • 4K以上の非光沢液晶
    • メモリ64GB以上 (換装可)
    • SSD 2TB以上
    • USキーボード。テンキーなし。タッチパッド中央配置
    • GeForce RTX 4070 Laptop以上
    • 以下のインタフェースをできるだけ備える
      • USB PD充電
      • SDもしくはmicroSDのカードリーダ
      • HDMI
      • USB Type-A (1口以上)
    • 2.5kg以下
    • あまりピカピカ光らない

マウスコンピューター DAIV Z6-I9G70SR-A

選定条件に従って、マウスコンピューターのDAIV Z6-I9G70SR-Aを選んだ。ゲーミングPC然とした仕様ではあるが (さすがにモニタは60Hzだが)、ゲーミングPCではなくクリエイターPCのラインナップに入るため、デザインはだいぶ落ち着いている。表玄関から買いに行くとさほど安くないが、価格.com限定モデルはだいぶお得感がある。限定モデルでもBTO可能なのも嬉しい。メモリは64GB、SSDはWD_BLACK SN850X 2TBに増設して税込364,900円。

耐久性はしばらく使ってみないとわからないが、見かけのスペックは上々。ただ、いくつか気になる点はある。

  • M.2 NVMeが2スロットあり、デフォルトでは1スロットは空きとなっているので増設が可能。当然保証外なので自己責任で
    • 裏蓋はネジ9本で止められているだけで変なテープ止めなどはないので、メンテナンス性は高い。ただし、そのネジが長短混在しているのと、小さいながらも爪があるのには要注意
  • カタログ上は15.5時間バッテリーが持つことになっているが、GPUを活かす使い方だと基本的には据え置き運用だろう。
    • そもそも頻繁に持ち出すタフな使い方をするのならば、それ用のPCを選ぶべき
    • 電源アダプタが (GPU搭載機用の180Wとしては) 小ぶりなのが嬉しい
    • GPUをブン回しているときでなければUSB PDの給電でも動作する
  • キーボードは流行りのアイソレーションキーボード。打鍵感は悪くないが、レイアウトは今ひとつ
    • 邪魔なテンキーがあるせいでいくつかのキーが割を食っている。特にEnterの小ささや、コロン、ピリオドの変形には注意が必要。外部キーボードを繋いで使用することが多いので妥協したが、メインのキーボードとしてはかなり厳しい
  • インタフェースは概ね必要にして十分
    • USB Type-Cは左右に一口ずつあるが、微妙に仕様が違う。左側はUSB 3.1だが、右側はThunderbolt 4。USB 3.1側もDP Alt Mode, PD共に対応しており4K60Hzが出るので実用上はあまり問題はないが、特殊な用途を考えている人は注意が必要
    • SDカードリーダは最近のPCによくあるはみ出す仕様。他の製品と比較してもかなり浅めの作りで、端子部分がギリギリ入る程度
      • 今どきUHS-Iなのはいただけない。極端に浅いスロットなので、UHS-Iの9ピンのスペースしか確保できなかったのかもしれない
    • ヘッドセット端子は左、マウスやトラックボールを接続するUSB-A端子は右と、考えられた配置
    • ケンジントンロックがあるのが嬉しい
  • 今どきのPCらしく包装は簡素で、付属品もほぼない。電源アダプタの他には簡単なマニュアル程度
  • 本体はマグネシウム合金だが、塗装にあまり高級感が感じられない。底面はしっかりプラスチックでコストダウンしている
  • 高負荷時のファンの音はかなりのものなので、静音を求める向きは注意
    • 冷却を考えて配置しないとGPUのパフォーマンスが十分に出ないかもしれない (未検証)
  • BTO系らしくあまり余計なソフトなどは入っていないが、唯一マカフィーリブセーフだけは外せないので、手動でアンイストールが必要

その他のメーカーの動向

その他のメーカーの製品を検討した結果は以下の通り。

  • Lenovoはやはりスパイウェア疑惑の悪印象が拭いきれない。そこさえ気にしなければありだとは思う
  • ASUSのROGも悪くないが、BTOが利かない。ゲーミングPCの主張が強いデザインも好みではない。TUF Gamingも似たりよったり
  • MSIも候補にあったが、あまりにラインナップが幅広すぎて各機種のレビューが見つけられない状態であったり、たまに良いと思った機種があっても在庫切れだったりで見送りとなった
  • HPのOMEN Transcend 16も候補にあったが、やや割高なのとM.2スロットに空きがない (一部のサイトには空きスロットありとの記載があるが、Transcendではない方のOMENと混同したものと思われる) のが惜しかった
  • DellのALIENWARE x16もデザインが派手めで、すべてのインタフェースが背面にある独特の配置も苦しい。SSD以外のBTOがなく、メモリもオンボードで増設が利かなそう。Intel版のm16も最後まで候補に残っていたが、やはりデザインと重量が受け付けなかった。また、もう少しBTOの自由度が高いXPS 15も選択肢にあったが、ディスプレイがFHD固定となってしまう (これはモデルチェンジが近く在庫切れを起こしているためかもしれない) のとかなり割高 (さすがに同等スペックで200,000円差は苦しい) なのとで諦めた。USキーボードを選べる数少ない選択肢だけに惜しい
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聖飢魔II, THE ULTIMATE BLACK MASS COMPLETE Blu-ray

2015年にBlu-ray版が発売されていたのを買い逃していたので改めて購入。楽天のショップ経由で取り寄せて1ヶ月かかったが無事手に入った。ウラビデオの収録がないのと、ただのアップコンバート版なのとがやや残念だが、内容は文句なし。

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Baba Is You

元はSteam版だがiOSでもリリースされているのでそちらで遊ぶ。レベルエディタが省略されているが、手軽に遊ぶのならばモバイル版だろう。

一見倉庫番風のパズルだが、ブロックを並べて文章を作ることでゲームのルールを根底から変えられるのがミソ。このルールだけ見ると解法の自由度も高そうに見えるが、実際は唯一の解を探すステージがほとんど。出題意図を汲み取って推理することとなる。難易度は極上で、ひらめきが生まれるまで一つのステージに何日もかかるのもザラ。それだけに解けたときの喜びもひとしお。

game

ベン・リンドバーグ(著), トラビス・ソーチック(著), 岩崎晋也(訳), アメリカン・ベースボール革命 データ・テクノロジーが野球の常識を変える

マネー・ボールに代表される従来のセイバーメトリクスは、野球選手たちの能力や勝利への貢献度を正しく評価し、埋もれた才能を低コストで発掘することが大きな目的であった。一方、本書アメリカン・ベースボール革命は、いかにして優れた選手を育成するかに主眼を置いている。いわば、セイバーメトリクスの一歩先を行くものと言って良いだろう。

取り上げられる手法も、最近メディアでも取り上げられることが多くなったバレルから変化球の比率まで多岐に渡る。どれも効率よく選手を育成するには欠かせない手法であることは間違いないのだが、従来型のセイバーメトリクスファンとしては今ひとつ楽しめない。ファンタジーベースボール的な数字いじりの楽しさが欠けているためだろうか。

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Magic: The Gathering Arena, Timeless雑感

新設されたフォーマットのTimelessを少し遊んでみたのでその雑感を。

  • 序盤からゲームを (実時間的な意味で) 遅くする要素が多いのが非常にツラい。fetch land各種に加え、Mishra’s Baubleなどとにかく手数が多いカードが標準搭載されているので、遅いプレイヤーに当たるとすぐに投了したくなる
    • Dark Ritualが使えるせいかメタの黒比率が高く、ThoughtseizeやNecropotenceなど、これも遅いプレイヤーに使われるとやる気をなくすカードが蔓延している。Orcish Bowmastersをend stepで出すまで毎回待たせるのも厳しい
    • Pact of NegationやOnce Upon a Timeなどを握っている遅いプレイヤーに当たるのもツラい。先手1ターン目で嫌になって投了することもしばしば
    • 勝率さえ気にしなければ投了のデメリットがないのでなんとか耐えられている。これで勝率が重視されるようになったらさすがに続けられない
  • まともな速さでプレイできる相手と当たりさえすれば非常に楽しい
    • メタは混沌としているが、ややコンボとアグロが優勢か。環境が速すぎることもあり、純粋なパーミッションは下火
  • 新設フォーマットだけにAlchemy仕様なのは仕方がない。Historicに対するExplorerのようなフォーマットがあれば良いのだが
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Google Domainsからの引っ越し

すでに周知されている通り、Google DomainsがSquarespaceに事業譲渡されることとなった。12ヶ月間は従来の料金が維持されると案内されているが、Squarespaceの料金体系を見る限り移行期間後は値上がりする可能性が高そうなので引っ越しすることとした。

Googleのサービス終了はよくある話ではあるが、きちんとした引っ越しが必要になるレベルで依存していたのはGoogle Reader以来。ちなみにRSSリーダはfeedlyに移行した。

移行先は以下の条件 (優先度順) で絞り込むとあまり選択肢がなく、結局安牌なCloudflare Registrarとした。

  • 早々には潰れなそうな事業者
  • 良心的な更新料金
  • まともなUI
  • whois privacyが利用可能
  • catch-all emailが利用可能

今どきはレジストラの引っ越しも珍しいことではなくノウハウもたくさん転がっているので、慌てずに進めれば特に詰むことはないだろう。例えばこの記事などの通りに進めれば問題なく、ダウンタイムなしで移行できるはず。ただし、ドメイン関係の作業の常として所々に待ち時間が発生する箇所があるので、スケジュールには余裕を持って進めたほうが良い。

実際に移行はさほどトラブルなくスムーズに終わったのであまり書くことがない。強いてあげるならば、以下のあたりは注意が必要。

  • 自動でDNSレコードを作成させると_domainconnectも自動で追加されるが、Domain Connectを使わないのなら削除して良いだろう
  • XserverでSSLを利用している場合は転送ループが発生するので、SSL/TLS設定をFullにするのを忘れずに
hack

西村晋(著), 井上純一(イラスト), 中国共産党 世界最強の組織 1億党員の入党・教育から活動まで

中国共産党と聞くと党大会のニュースで見る党中央ばかりが思い浮かぶが、それは中国共産党の頂点の部分に過ぎない。日本の報道によくある中国共産党の組織図も最上層部のみに過ぎず、実際には1億人に迫る一般党員が何層もの階層を形成して中国共産党を支えている。これだけの巨大組織をトップダウンだけで動かすのは不可能であり、ビジョンを共有して人の和 (“人和” は孫氏にも出てくる言葉であり中国の組織にも馴染みが深い) を成す必要がある。この部分を担う仕組みが中国共産党には内蔵されており、党中央の決定を上意下達で実行するだけではない、ボトムアップの仕組みを兼ね備えた強い組織を作っている。

本書はこの中国共産党の末端の部分、地域コミュニティや職場に設置される基層党組織などの実態を扱っている。これらは今まで日本語で読める書籍ではあまり語られてこなかった内容で、中国内陸の大学で9年に渡り外国人教師を務めてきた筆者ならではといえる。中国共産党の実態を正しく理解するためには必須の一冊。

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