非常に “文系的” なサッカー解説書。体系的な知識ではなく細かな蘊蓄を得るための読み物。
“ドリブルを観る7の視点” や “キック&トラップを観る6の視点”、”パス回しを観る15の視点” など13章からなるが、それぞれの視点を束ねる全体像が一切無いので、その13章で重要な視点の大半を網羅できているかがわからない。
全ての視点が定性的なものばかりで、定量的な評価は一切ない。一応各視点に当てはまる事例が一つ二つは挙げられているが、それが一般的なものであるか特殊事例であるかはわからない。因果関係を単一の視点から単純化し過ぎている様に見える点も気になる。
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