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トム・スタンデージ(著), 新井崇嗣(訳), 世界を変えた6つの飲み物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史

"世界を変えた" という視点で見ると、この6つの飲み物でまず異論ないだろう。水が入るべきではと思われるかもしれないが、こちらは巻末に第7の飲み物として取り上げられている。世界を変えた飲み物の多くは、水を安全に飲めない時代にその代わりの飲み物として生まれた側面を持つ。途上国の多くの人々が安全な水に用意にアクセス可能となったときには、正式に第7の飲み物として取り上げられるかもしれない。さて、6つの飲み物は生まれた時代も地域もバラバラだが、いずれも歴史の転換点を象徴する飲み物という...
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ジョナサン・ウィルソン(著), 実川元子(訳), 孤高の守護神 ゴールキーパー進化論

ゴールキーパーの系譜を国や地域ごとにまとめた本。欧州や南米が中心で、残念ながらアジアにはほぼ触れられていない。名も知らぬゴールキーパーが続くところを読み続けるのは骨が折れる。小見出しもなく読みにくい本なので万人におすすめできるわけではないが、系統立てて学びたい向きにはおすすめできる。登場するゴールキーパーの索引はないが、裏表紙カバーと訳者あとがきに主要なゴールキーパーのリストがあるので参照すると良いだろう。
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中村敏雄(著), 吉田文久(編), 中村敏雄著作集 (8) フットボールの文化論

オフサイドはなぜ反則かを中心に、中村敏雄のフットボール (サッカー、ラグビーなど) に関する著作を編集したもの。単行本未収録の論考も多いのが嬉しい。巻末にはスポーツイベントやスポーツメディアに関する評論も収録。当たり前とされているフットボールのルールを疑い、その歴史と文化を掘り下げていく姿勢はまさに中村敏雄の真骨頂といえる。オフサイド以外にも、ラインの引き方、アウト・オブ・バウンズとスローイン、メンバーチェンジなど、よくよく考えると不思議なルールは枚挙にいとまがない。それらの...
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千足伸行, 6つのキーワードで読み解く西洋絵画の謎

色彩、デッサンと形、遠近法、光と影、構図、人体表現の6つのきワードで西洋絵画の鑑賞方法を解説する。これらのキーワードの中で人体表現だけは少々浮いているように見えるが、実は人間をどう描くかは時代とともに大きく変化している。見開き読み切りの構成は読みやすいが、文庫サイズでは絵画の細かい部分が見えないのが少々残念。
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マット・リドレー(著), 大田直子(訳), 人類とイノベーション 世界は「自由」と「失敗」で進化する

人類の生活を豊かにするイノベーションがどのような仕組みで起きるのかを豊富な事例を用いて解説する。前半はエネルギー、公衆衛生、輸送、食料といった生活を支える基礎的な分野のイノベーションの事例を取り上げ、後半はそれらの事例の共通項からイノベーションの本質を論じる。イノベーションには "やってみて学習する" という泥臭い過程が欠かせず、コストや規制により繰り返しの実験が難しい分野でイノベーションが起きることはない。原子力発電がその代表例である。イノベーションは都市 (特に自治都市)...
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エドワード・ハリソン(著), 長沢工(監訳), 夜空はなぜ暗い? オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷

宇宙が無限に広がっているのならば、素朴に考えると全天のすべてが星に満たされているはずである。しかしながら現実の夜空は闇に覆われており、星はその中に散りばめられているに過ぎない。これが有名なオルバースのパラドックスである。このパラドクスへの回答を得る道のりは宇宙論の歴史そのものであり、それぞれの時代の最新の宇宙の解釈が注ぎ込まれてきた。原題の基準でみると珍妙な理論も多いが、その時代背景や観測技術の限界を考慮するといずれも一応の筋は通ったものと言える。
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グレゴリー・コクラン(著), ヘンリー・ハーペンディング(著), 古川奈々子(訳), 一万年の進化爆発

人類は文化的・社会的な要因により予想以上の速度で進化していたという説。農耕の開始が高々数百年から数千年というオーダでの自然選択を引き起こしたというのにも驚くが、アシュケナージ系ユダヤ人に至っては迫害などの社会的な理由によりさらに短期間で自然選択が働いたとされる。まだ反論はあるだろうが、さまざまな証拠がこの説を後押ししているように思える。
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藤木TDC, ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン

80年代終盤から90年代にかけてのAVの歴史を辿る本。といってもメインストリームではなくかなりマニアックな作品が話題の中心。"AVは地球の辺境をめざす" や "格闘技とポルノは融合できるか?" などはもはやAVの枠を超えた面白さがある。
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ばるぼら, 教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

日本の商用インターネットが始まった1992年頃から本書が出版される直前の2004年頃までのインターネットの歴史を、主にWeb文化やアンダーグラウンドの観点からまとめた本。この種の本にありがちな変な捏造や偏見もなく、おおむね信頼できる内容。本書中で掲げられているURLの多くがすでにアクセス不能になっていることが示す通り、インターネット上の情報は意外に消えやすい。そうした中で、本書のように後世に残る形で出版されたことには大きな意義がある。大著にもかかわらず索引がなかったり、縦書き...
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堀元見, 読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全

久しぶりにジャケ買いならぬタイトル買いをした本。その期待を裏切らない出来で、下ネタを教養のレベルにまで昇華している。下ネタのためのこじつけかと思わせつつ、案外に考証がしっかりしているネタも多い。