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清涼院流水, コズミック

バーナード嬢曰く。での取り上げ方が気になって読んでみた。 壁本として酷評される理由は、その分厚さにあると感じる。最初からまともな密室トリックとして解決する気が感じられない事件を延々と19本も読まされるのはなかなか厳しい。
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藤子・F・ 不二雄, ドラえもん (0)

藤子・F・ 不二雄がドラえもんをコロコロコミックや学年誌の学年別に描き分けていたのは有名な話で、てんとう虫コミックス版はそれらからよりぬいて加筆修正したものとなっている。それだけに単行本に収録されていない作品も多々あるわけで、それらを完全収録した藤子・F・不二雄 大全集も刊行されている。その中で本書はドラえもんの連載第1話だけをすべて収録した簡易版とも言えるものだが、第1話を読むだけでもストーリーも台詞の言葉遣いも丁寧に読者の年代に合わせていることがよく分かる。てん...
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更科功, 残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか

分子古生物学者による啓蒙書。生物学者には常識なのかもしれないが、門外漢にはなるほどと思わせる小ネタが多数。 あまり動かない生物は円形に近かったり左右非対称だったりするが、活発に動き回る動物はたいてい左右対称の "左右相称動物"。ただし動くときに関係ない体内はあまり左右対称になっていない生殖年齢を過ぎてもう子供を作らない個体に何が起きようが、自然淘汰は一切関知しない脳が大きい生物は空腹に弱い。ヒトの脳は体重の2%しかないが、エネルギーの20-25%も使う長い動物...
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池波正太郎(原作), 山田芳裕(漫画), 仕掛暮らし

へうげものの流れで時代モノ。迫力ある見開きこそないものの山田芳裕らしさがそこかしこからにじみ出ているのが良い。
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高橋名人, 高橋名人のゲーム35年史

高橋名人の自伝とゲーム史。名人は1959年生まれで社会人になりたての頃にマイコンが出始めた世代のため、ちょうど自伝とゲーム史が重なっている。 やはり面白いのは名人の裏話の数々。特に人気絶頂期のキャラバンはかなりギリギリの中で実現していたことがよく分かる。また、PCエンジンの誕生とともに「ファミコンの高橋名人」が一旦姿を消し、「ハドソンの高橋名人」としての活動が増えていく様子も、高橋名人のビジネスマン姿が垣間見えて興味深い。
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目黒公郎(監修), 遠藤宏之(著), 首都大地震 揺れやすさマップ

永く住む場所を決める際には、やはりその耐震性を調べなければならない。 本書は現在の地図と1919年の基盤地図を並べて眺めることで、その土地の生い立ちを知ることができる。一見地盤良好なエリアでも、谷を埋めた盛土地や埋立地が分布しているので油断ならない。 23区の他、都下、神奈川、埼玉、千葉の主要なベッドタウンが網羅されており申し分ない。特に東京中心部は関東大震災時の震度も併記されているのが便利。
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キャロル・キサク・ヨーン(著), 三中信宏(訳), 野中香方子(訳), 自然を名づける なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか

生物分類学の歴史を俯瞰する啓蒙書。単純に科学者の視点から最新の科学的分類学を押し付けるのではなく、人間の環世界 (umwelt) センスを基礎とした古典的な民俗分類学に敬意を払っているのに好感が持てる。 人間の環世界は、人間が生物界を認知するための基本的な手段だ。世界中どこに住む人々も、魚、鳥、ヘビ、哺乳動物など、共通した生物のグループ分けを持つ。人々はさらに、よく似た生物は兄弟として扱い、生物の姿が連想されるような名前をつけ、民俗分類の属を600以下に保ちウ...
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マックス・フォン・シュラー, アメリカ人が語るアメリカが隠しておきたい日本の歴史

日韓で活動した経験を持つ元米軍海兵隊による歴史書。おそらく自身による日本語と英語の文章が併記されるスタイル。 日本の自虐史観を否定する以上に、米国 (や西洋) の傲慢さを自ら批判しているのが印象的。
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宮下規久朗, オールカラー版 欲望の美術史

食欲や愛欲といった人間の根源的な欲望に加えて、金銭欲の視点から美術史を眺めているのが興味深い。美術作品も社会に流通する商品であり、むしろ金銭に執着する芸術家の方が才能に恵まれ多産であることがよく分かる。
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松浦健一郎, 司ゆき, ファミコンの驚くべき発想力 限界を突破する技術に学べ

ファミコンの仕様紹介が中心で、後半にはファミコンソフト開発の小ネタが少々。著者の略歴を見る限りファミコンでの開発経験はないようなので、上村雅之の著作やネット上の情報を元に執筆しているように見える。
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