fiction

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Q.B.B., 久住昌之(作), 久住卓也(画), 古本屋台

古本屋台というどう考えてもありえない設定ながら、そのぬくもりがリアルに感じられる不思議な作品。泉晴紀とはまた違った味のある絵も良い。
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西村賢太, 人もいない春

今回は秋恵と出会うまでの若い時分のエピソードが中心。時期は違えど、自ら他人との関係を壊していく難儀な生き方と読後感の悪さは共通。 珍しく私小説以外の小説 "悪夢――或いは「閉鎖されたレストランの話」" も収録されている。こちらも怖いもの見たさで氏の小説を読んでいるところを満足させてくれる佳作。
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秦建日子, 推理小説

googlabilityの低いタイトル。著者は本業がシナリオライターとのことで、その色眼鏡のせいもあるかもしれないが、映像化前提のキャラクター造形と感じる。
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垣谷美雨, 老後の資金がありません

タイトルからは実用的なお金の話もありそうな印象を受けるが、中身は完全な娯楽小説。お金に余裕がない主人公のネチネチとした心理の描き方は秀逸。中盤以降の超展開は衝撃的だが、そんな無理をせずにみみっちいお金の話一本で押しても良かったかもしれない。
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H・M・エンツェンスベルガー(著), 丘沢静也(訳), 小野寺舞(訳), お金の悪魔 フェおばさんの経済学レクチャー

小説仕立ての経済学本の定番である、経済をよく知る不思議な人物がお金のことを考えたこともない一般人にレクチャーするスタイル。所々に挿入されるお金に関する金言が興味深い。
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萩尾望都, 半神

萩尾望都のSF短編が10編。やはり表題作の半神が傑作。わずか16ページの作品ながら、ユージーのありとあらゆる感情が詰め込まれており、読み返すたびに読み手の心も揺さぶられる。
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『このミステリーがすごい!』大賞編集部(編), 10分間ミステリー THE BEST

『このミステリーがすごい!』大賞の受賞者によるショートミステリ集。スキマ時間にぴったりなサイズ。バラエティ豊かな品揃えで、好みの作品がきっと見つかるはず。私の好みとしては、抜け忍サドンデス、今ひとたび、世界からあなたの笑顔が消えた日、茶色ではない色、が当たりだった。
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西村賢太, 棺に跨がる

秋恵編も大詰めか。私小説ということも相まって、今後が気になって仕方がない。 西村作品の本質は、男なら誰でも抱えている病をこれでもかと見せつけてくる露悪趣味にあると思う。本書でもそれは存分に発揮されていて、嫌でも自分の駄目な部分と向き合わされてしまう。
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吉村萬壱, ボラード病

3.11後に発表されたディストピア小説。(作中ではそう明示されないものの) 震災後の同調圧力の恐ろしさを見事に描ききっている。終盤の視点の転換が実に衝撃的。
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藤子・F・不二雄, 藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版

家内から誕生日プレゼントとして全8巻セットをいただいた。子供の頃から朝日ソノラマ版を読んでいたが、かなり抜けがあったのでまとめて読み直せるのは嬉しい。収録作品も装丁もPERFECT版にふさわしい出来。内容は言わずもがな。
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