fiction

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深木章子, 鬼畜の家

探偵による関係者への事情聴取の形式は新鮮。その形式を活かしたトリックも良いが、さすがに少々わざとらしいか。
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五十嵐律人, 法廷遊戯

ミステリの登場人物だからと言ってしまえばそれまでだが、ロースクールの学生 (後に弁護士) ながらまったく倫理観のない主人公とヒロインに感情移入できないのが苦しい。物語が進むにつれて少しづつ彼らの過去が明らかにされていくが、どんどん印象が悪くなっていく。ピカレスクロマンと言えるまで振り切ってくれればまだ救いようもあるのだが。
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我孫子武丸, 探偵映画

作中劇の殺人事件のオチを予想するという凝った作りのメタ・フィクション。どんでん返しに期待するよりも、この話をどこに落とすかの方が気になって読み進めてしまった。
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折原一, 倒錯の帰結

倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
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内館牧子, 終わった人

小説として見るとご都合主義が過ぎるが、シニア向けラノベと割り切れば完璧な内容。定年退職後のシニアが娯楽小説に求めるであろう要素がすべて詰まっている。大きめの活字と大量の改行でさらりと読める。
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我孫子武丸, 人形はこたつで推理する

安楽椅子探偵モノの連作短編集だが、探偵役が腹話術人形というところがひとひねり。最終話はこの設定が生かされた良作。第2話は密室ものだが、こちらもひとひねりしてあり面白い。
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神山重彦, 物語要素176

世界中の神話や古典などのさまざまな "物語" の要素だけを抜き出して事典とする試み。読み物としても面白いし、創作の種としても良い。現在は完全版とも言えるが出ているので、そちらを読んだ方が良いかもしれない。
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橘玲, HACK

万能なゼロクリック・エクスプロイトや何でもできる天才ハッカーのHAL、超高性能な小型発信器などの便利過ぎる小道具には色々とツッコミどころがあるが、今回のネタである暗号資産を利用したマネーロンダリングの解説をわかりやすくするために小説仕立てにしたとのだと考えれば悪くない。
comic

押切蓮介, ミスミソウ 完全版 (上)(下)

ジャンルとしてはホラーになるのだろうが、ただひたすら胸糞悪い話が続く。ハイスコアガールから読み始めてたどり着いた人はご注意を。
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伊藤祐靖, 邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき

小説の体裁を取ってはいるが、実態はシミュレーションシナリオに近い。著者は海上自衛隊の特別警備隊の創設に関わり専任将隊長も務めた経歴の持ち主だけに、細部の書き込みひとつひとつが地に足がついている。有事の際の勇姿だけでなく、その裏にある政治や、彼らの退職後の事情までをも描いているのが素晴らしい。