mystery

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殊能将之, キマイラの新しい城

鏡の中は日曜日以来となる探偵石動シリーズ。作者夭折のため、これが最終作となる。750年前の古城の霊が現代テーマパークの社長に取り憑いたという設定で、両時代の謎を解くという変化球だが、ミステリとしては存外に本格派。時代錯誤な霊が引き起こすコメディも楽しい。アントニオが (ある意味石動以上に) 活躍するのもファンには嬉しい。
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歌野晶午, ROMMY 越境者の夢 新装版

ROMMYという人物を徹底的に作り込んだ構成がお見事。時折挿入される写真やスケッチもROMMYの存在感を支えている。すべてをわかったうえで読み直すと登場人物の不可解な行動がすべて合理的なものだったとわかる仕掛けも緻密に組み立てられている。
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深木章子, 鬼畜の家

探偵による関係者への事情聴取の形式は新鮮。その形式を活かしたトリックも良いが、さすがに少々わざとらしいか。
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五十嵐律人, 法廷遊戯

ミステリの登場人物だからと言ってしまえばそれまでだが、ロースクールの学生 (後に弁護士) ながらまったく倫理観のない主人公とヒロインに感情移入できないのが苦しい。物語が進むにつれて少しづつ彼らの過去が明らかにされていくが、どんどん印象が悪くなっていく。ピカレスクロマンと言えるまで振り切ってくれればまだ救いようもあるのだが。
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我孫子武丸, 探偵映画

作中劇の殺人事件のオチを予想するという凝った作りのメタ・フィクション。どんでん返しに期待するよりも、この話をどこに落とすかの方が気になって読み進めてしまった。
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折原一, 倒錯の帰結

倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
book

我孫子武丸, 人形はこたつで推理する

安楽椅子探偵モノの連作短編集だが、探偵役が腹話術人形というところがひとひねり。最終話はこの設定が生かされた良作。第2話は密室ものだが、こちらもひとひねりしてあり面白い。
diary

記憶汚染展

渋谷BEAMの記憶汚染展を訪問。体験型の展示で結構なボリューム。公式の案内で1時間半となっていたが、じっくり見るともう少しかかるかもしれない。今時はAIでそれっぽいコンテンツをいくらでも作り出せる時代だが、凄まじく手間暇を書けて作り込まれた物理的な展示品の数々はそうした安っぽい作品もどきとは一線を画している。単独で単純な驚きを与えてくれる気軽な展示と思わせつつ、全体を通じての裏ストーリーがしっかりしているのも良い。
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謎解き×首都圏おでかけ ミステリーるるぶ 大自然満喫編

3冊目。続編は今のところ発売されていないようなので、ここで打ち止め。難易度はアドベンチャー編と歴史探訪編の中間といったところおそらく都心からのアクセスは一番時間がかかると思われる。時間に余裕を持って出発を季節的には春に訪れたほうが良い。今は少々季節外れで、見どころが制限される
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謎解き×首都圏おでかけ ミステリーるるぶ 歴史探訪編

アドベンチャー編に続いて2冊目。アドベンチャー編と比べると謎の難易度はさらに控えめ。ボリュームも控えめ。同時発売の3種の中で評価が低めなのもそのせいかもしれない食事処が前半部分に集中しているので、そのつもりで日程を組むと良いかもしれない現地についてからの移動や各種入場料などでいくらかの費用がかかるのに注意