subculture

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マイケル・ウィットワー(著), 柳田真坂樹(訳), 桂令夫(訳), 最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス 想像力の帝国

著者のマイケル・ウィットワーは少々潔癖過ぎるほど誠実で、裏が取れている情報と状況から推測した描写を明確に書き分けている。今後D&D史やRPG史、そしてゲイリーという人物の研究者にとってもっとも重要な資料となるだろう。文章も読みやすく、リプレイ風のエピグラフも良い味を出している。ゲイリーは家庭人としては完全に破綻しており、ウォーゲームに打ち込むあまりに家族を養うことすら危うくなっている。ゲーマーとしては立派な態度ではあるけれど。デーヴ・アーネソンとの出会い、D&Dが生まれるまで...
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雨宮純, あなたを陰謀論者にする言葉

さまざまな陰謀論やオカルトを取り上げるだけではなく、それらが相互に与えた影響を分析してるのが新しい。通底するニューエイジやスピリチュアルを軸に据えて整理すると、怪しげな自己啓発やマルチ商法の位置づけもはっきりしてくる。
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山形浩生, 翻訳者の全技術

掲題の翻訳を中心としたさまざまなエッセイをまとめたもの。翻訳の話よりも読書論の方が面白く、特に積ん読の話は頷けるものが多い。それは、もはや積ん読の本を絶対にすべて読み切ることはあり得ないと悟ったあたりから始まる。ではじまる積ん読の有害性の議論は胸が痛くなる。
diary

記憶汚染展

渋谷BEAMの記憶汚染展を訪問。体験型の展示で結構なボリューム。公式の案内で1時間半となっていたが、じっくり見るともう少しかかるかもしれない。今時はAIでそれっぽいコンテンツをいくらでも作り出せる時代だが、凄まじく手間暇を書けて作り込まれた物理的な展示品の数々はそうした安っぽい作品もどきとは一線を画している。単独で単純な驚きを与えてくれる気軽な展示と思わせつつ、全体を通じての裏ストーリーがしっかりしているのも良い。
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左右社編集部(編), 〆切本

誰もが名を知る文豪から漫画家まで、90名の著者の〆切にまつわる話を集めた企画本。少し変わったところでは心理学者の樋口収による締め切り研究まで収録されている。作家というものは誰もが〆切とは切り離せない関係なわけで、そこに着目した企画の勝利と言える。いずれも出典がきちんと載っているので、気になる作家の続きが読めるのも良い。
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藤木TDC, ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン

80年代終盤から90年代にかけてのAVの歴史を辿る本。といってもメインストリームではなくかなりマニアックな作品が話題の中心。"AVは地球の辺境をめざす" や "格闘技とポルノは融合できるか?" などはもはやAVの枠を超えた面白さがある。
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神山重彦, 物語要素176

世界中の神話や古典などのさまざまな "物語" の要素だけを抜き出して事典とする試み。読み物としても面白いし、創作の種としても良い。現在は完全版とも言えるが出ているので、そちらを読んだ方が良いかもしれない。
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みうらじゅん, ぜったい好きになってやる!

雑誌B.L.T.の連載の書籍化。ファンならばどこかで見たことのあるネタが多い上にページ数の制限から内容も薄めだが、みうらじゅん入門書としてはおすすめできる。
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ばるぼら, 教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

日本の商用インターネットが始まった1992年頃から本書が出版される直前の2004年頃までのインターネットの歴史を、主にWeb文化やアンダーグラウンドの観点からまとめた本。この種の本にありがちな変な捏造や偏見もなく、おおむね信頼できる内容。本書中で掲げられているURLの多くがすでにアクセス不能になっていることが示す通り、インターネット上の情報は意外に消えやすい。そうした中で、本書のように後世に残る形で出版されたことには大きな意義がある。大著にもかかわらず索引がなかったり、縦書き...
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堀元見, 読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全

久しぶりにジャケ買いならぬタイトル買いをした本。その期待を裏切らない出来で、下ネタを教養のレベルにまで昇華している。下ネタのためのこじつけかと思わせつつ、案外に考証がしっかりしているネタも多い。