sociology

comic

堀江貴文(原作), 西アズナブル (漫画), 刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。& わず。』完全版

とのマンガ部分を切り出して再編集したもの。収監までの過程はなく、刑務所内での日常生活が中心。どこまでが事実でどこからが脚色かわからないが、また刑務所という環境に染まっていたこともあるのかもしれないが、本書を見る限りは堀江貴文は意外にマジメな人なのだと感じる。
book

隠岐さや香, 文系と理系はなぜ分かれたのか

文系と理系というよく話題に挙がる割にその正体がよくわからない区分を、科学史の観点から追いかけた良書。 文系と理系という分け方は自明なものではなく、中世に大学が生まれた時点の上級 (専門) 学部は神学、医学、法学のみで、いわゆる理系分野は下級 (学芸) 学部の自由学芸七科に押し込められていた。近代的な自然科学が形成されるのは17世紀以降で、経済学や社会科学の原型が作られるにはさらに時間を要している。文系と理系という分類が欧米諸国に登場するのは、20世紀初頭のリッ...
movie

隔たる世界の2人

Netflixで視聴。アカデミー短編映画賞 (Academy Award for Best Live Action Short Film) 受賞作。使い古されたループものかと思いきや、実はSFの皮をかぶった社会派の作品だった。
comic

白正男(作), 山戸大輔(画), テコンダー朴 (5) (6)

単行本がコアマガジンに移籍し新装版となった際に収録話数が変更となったため、青林堂版の3巻の続きがこのコアマガジン版の5巻からとなる。 しばらくはネットのネタが続き食傷気味だったが、ここに来て皇族関係のネタを突っ込んでくるなど昔の暴走気味の勢いが戻ってきたように感じる。
movie

パラサイト 半地下の家族

"パラサイト" と "半地下の家族" の両方の要素が見事に融合した作品。 序盤は "パラサイト" として生きる家族がコメディタッチで描かれる。倫理的にはあまり称賛される内容ではないが、たくましく生きる家族の姿には痛快さすら感じる。後半は一転して "半地下の家族" のテーマに切り替わる。この作品では "半地下" や "地下" に様々な意味を含ませており、極めて社会性の強いメッセージが次々と押し寄せてくる。 画作りも監督の意図を強く感じる場面が多い。特に "...
book

合田真, 20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る

日本植物燃料株式会社を創設した合田真の自伝。 細かいビジネスの話の前に、"新しいお金のものがたり" と称する新たな経済構造の仕組みを提案しているのが興味深い。歴史上散見される金利の禁止が、現代のような資源制約期 (原油生産量がピークを迎えている) では合理的だと論じる。この思想が複利で稼ぐのではない収益分配型モバイルバンクのビジネス立ち上げにつながっている。
book

宮口幸治, ケーキの切れない非行少年たち

表題はキャッチーだが、中身はきちんとした発達障害の啓蒙書。現在多くの施設の治療プログラムの根幹となっている認知行動療法に異を唱え、そもそも認知能力に問題がある場合の効果が懐疑的であると説く。著者の児童精神科医としての勤務経験に基づいた理論は実に説得力がある。
comic

カルロ・ゼン(原作), 石田点(漫画), テロール教授の怪しい授業 (1)

テロリストやカルトをテーマにしたマンガ。特に彼らの標的となりやすい大学を舞台に、その実態や見分け方を学べる。
book

橘玲, 女と男 なぜわかりあえないのか

今回のテーマは男女差。著者お得意の進化論で読み解く。 読み物としては面白いが、専門の研究者ではないので科学的な裏付けは弱い。具体的には以下の点に注意が必要。 エビデンスとして掲げている論文にメタアナリシスはほとんどなく、強いバイアスの疑われる研究が多いあくまで進化論で説明できるというだけで、進化論の結果としてそうなっている証拠はない。逆のエビデンスが得られていたと仮定した場合に進化論で説明できるかを考えてみると良いだろう
movie

ピザ!

インド映画 "ピザ!" をAmazon Prime Videoで鑑賞。歌も踊りもないタイプだが、代わりに現代インドの格差やスラムの様子を丁寧に描いている。貧乏でもたくましく誇り高く (ときにずる賢く) 生きる兄弟、度重なる苦労に疲れ果てている母、孫には甘い祖母 (ピザが食べたいとせがむ孫に見様見真似でピザ風ドーサを作ってくれる) といった要素が重なり合った脚本は見事。
タイトルとURLをコピーしました