top

オークス ブックタワー ハイタイプ ナチュラル L52NA

限られた書斎空間に可能な限り高密度で本を詰め込めるように計算して本棚を設置してきたが、それでもいくらか中途半端なデッドスペースが出てしまう。そんな場所には未整理の本を満載した段ボールを漫然と積んでいたが、それらも引越後1年をかけてようやく姿を消したところで300×300ほどの床が顔を出した。ここにも本棚を新設したいところだが、普通の本棚を設置するには心もとない広さなので、タワー型本棚を置くことにした。

ブックタワーとも呼ばれるタワー型本棚は平積み型の本棚製品で、その性質上本のサイズに少々上乗せした程度の床面積に置けるのが特徴である。読みかけの本や近々読む本をポンと積んでおくのに具合が良い。デザイン性の高いSapiensを端緒としているが、現在では多くのフォロワー製品が販売されている。それらの中から以下の基準で選定した。

  • 棚の耐荷重は3kg/段程度は欲しい
    • 単行本をやや重めに見積もって400g/冊として、5冊/段に積むと2kg。それに少々マージンを加えるとこの程度となる
    • この程度の耐荷重を確保していない製品は案外多い
  • 1段あたりの高さを200、できれば150程度とできるような棚板枚数が欲しい
    • 読みかけの本をジャンル分けしておきたいので、ある程度の枚数が欲しい
    • 耐荷重の観点からも、1段に積める本の冊数を抑えたい
    • 廉価な製品はこの枚数をケチっており、追加の購入もできないことが多いので注意が必要
  • 床面積は300×300程度に抑えたい
    • これは私の書斎の設置予定場所の都合による。安定性との兼ね合いもあるので、設置面積に余裕がある人は大きめの床板のものを選んだ方が安心
  • 最下段から本を積みたいので、多少のハカマがあるとなお良い
    • 金属製の製品には、床板が薄く最下段に置いた本が痛みそうなものもある
  • 転倒防止を考慮した構造は必須
    • ブックタワーは背面の主柱から前面に突き出た棚に重量物を積むという構造上、前方へ倒れてくるおそれがある。これを避けるためには、以下のような対策が必要となる。これらの対策を一切行っていない製品は避けたほうが良い
      • 底板を十分に大きくする
      • 背を反らせる
      • 十分な剛性を持った金属柱を採用する
      • 背面の壁への固定を前提とする

こうした諸々の条件を勘案して選択したのは、オークス社のブックタワー ハイタイプ ナチュラル L52NA。

  • 棚の耐荷重は3.5kg/枚と及第点
  • 高さ1440に9段の棚板が付いており、単純計算で160/段となる。実際には床板の厚みなどがあるのでもう少し狭くなる
  • 床板は295×295の厚みのある木製
  • 主柱を後ろに反らせる設計で、前方への転倒を防いでいる
  • 本棚としての性能とは直接関係しないが、新潟県三条市のふるさと納税の返礼品として入手可能なのも嬉しい

実際に使い始めての感想は以下の通り。

  • この種の製品としては珍しく、組み立て済みの完品状態で届けられる
  • 作りはしっかりしているが、細かい部分の仕上げにはやや粗が感じられる
  • 下部には後ろに反らせた主柱を支える補助版が付いているが、それがない上部はややたわむ。床板との接合部はしっかりしておりガタツキもないが、上部はただの板材なので多少のたわみがあるのは仕方がない。上段の本を出し入れするするときにはやや気になるが、平常時は特に気にならない
  • 読みかけの本やこれから読もうという本を数冊ずつ9種類に分けて積んで置けるのは便利
    • 余談となるが、現在は以下のような分類で積んである。計算機・通信、科学、食、哲学・宗教、歴史、経済、小説類、エッセイ・伝記、まさに読みかけの本。今はたまたまスポーツ、旅、ゲーム、社会学、デザイン、言語などの本がないが、いずれそれらの棚を融通することになるだろう。

product

イアン・エアーズ(著), バリー・ネイルバフ(著), 望月衛(訳), ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる

インデックスに長期投資するという基礎ができた上で、もう一歩先を目指すための本。

インデックス投資の際は債券と組み合わせたポートフォリオを組むことがよく勧められるが、このポートフォリオを手持ちの金融資産のみに限定せず、ライフサイクル全体に拡張しようというアイディア。

今後高い確率で入ってくる給与や年金を債券とみなして現在価値に割り引くと、(金融資産は少ないが定職のある) 若者は手持ち資産すべてを株式に投資しても大幅に債券超過となるので、レバレッジをかけて株式に投資するべきと説く。人生の全期間でのエクスポージャーを最大化かつ平滑化することで、投資パフォーマンスは改善するはずだ。

理論上はその通りで、あとは心理的な抵抗をどれだけ抑え込めるかだろう。本書ではコールオプションを使用した運用例が挙げられているが、現在ではレバレッジをかけたETFもあるのでより手軽に実現できるはずだ。

良書だが、翻訳が今ひとつなのと未定義の用語が度々飛び出してくるので少々読みづらい。

book

Hisa Ando, プロセッサを支える技術 果てしなくスピードを追求する世界

“商用のCPUが性能向上に取り組んできた歴史” という視点で書かれたCPUの解説書。そもそも計算機とは何かという小難しい問題はそこそこに、実用的なCPUの設計、特にマイクロアーキテクチャ (具体的なハードウェア構造) に絞って書かれているので非常にわかりやすい。パイプライン処理、キャッシュ、スーパースカラ実行、投機実行などの古典的な技術から現代的なマルチコアや仮想化まで一通りがカバーされており、入門書として間違いなくおすすめできる。現在の花形と言えるGPGPUも簡単にとはいえ解説されており抜かりない。

book

高野文子, ドミトリーともきんす

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という日本を代表する科学者たちの読書案内だが、ひとひねりして彼らが下宿する学生寮を舞台とした連作短編漫画に仕上げている。(おそらく多くの読者が期待する) 高野文子らしさという点では少々物足りないが、円熟したシンプルな線画が心地よい。

comic
タイトルとURLをコピーしました