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AZ 自転車用メンテナンススタンド 折りたたみ式 KF202

自宅でのメンテナンス用に購入。楽天市場で1,430円也。

価格相応な作りではあるが、やはりこの値段はありがたい。主にチェーンの清掃と注油の際に使用しているが特に不満はない。

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矢印の力 その先にあるモノへの誘導

矢印というのは考えてみるとかなり奇妙な記号である。世界中で広く使われていながらその用途は地域や文化による差がほとんどなく、誰もその定義をきちんと習ったことがないにも関わらずその意図をほぼ間違いなく理解されている。実際には動きの方向や変化、注意喚起、連結関係など多様な用途で使用されているのだが、使用されている文脈を併せて見れば誤解することはまずないであろう。

この何かを指し示す役割はかつては指差しのアイコンが担っていたことが確認できるが、それがいつから記号としての矢に置き換わったのかははっきりしない。本書はそんな矢印の用例を世界中からかき集めたものである。芸術、医学、科学、技術、工業などさまざまな分野における歴史的な矢印の用例は眺めているだけで楽しい。

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井上達夫, リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください

いわゆる “エリート主義で偽善的なリベラル” が信用を失って久しいが、本来のリベラリズムは正義を柱とする強固な主張である。本書の多くの部分はこの正義に関する議論が占めている。ここで言う正義とは反転可能性を持つ正義概念であり、すなわち、自分の他人に対する行動や要求が、もし自分がその他者だったとしても受け入れられるかどうかによって判定される。これを曖昧にしてご都合主義的に二重基準 (ダブルスタンダード) な正義の使い分けをしてしまっているのがリベラルの没落の原因の一つの理由だろう。これは、最初から普遍的な正義を無視し、自国利益を他国利益よりも優先するナショナリズムよりも遥かにたちが悪い。

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NHKスペシャル取材班, 激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km

トランスジャパンアルプスレースに初めてカメラが入った2012年の第6回大会の記録。レースそのものだけではなく、NHKスペシャル取材班の裏話も多い。

通常はツェルト使用で1ヶ月、小屋泊まりでも2週間を要する距離415km、累積標高差27,000mのコースを8日以内に走り切るレース。いきおい休憩や食事、睡眠を極限まで削りながらの挑戦となる。賞金や賞品は一切なく、ただただ自分のために走る。

ドキュメンタリとしての面白さに加え、ウルトラライトハイキングのtipsも興味深い。商店での食料購入は認められているものの、小屋泊やデポが禁止されているため、その荷造りは壮絶。

  • 食事は5kcal/gを基準として厳選する。グリセミック指数も考慮する
  • 軽量化のために防寒具も最小限に
  • 野営は (睡眠を重視する一部の選手以外は) ツェルトと寝袋頼み
  • それでもワセリンや靴下などの足のケアは削らない
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