パラサイト 半地下の家族
"パラサイト"と"半地下の家族"の両方の要素が見事に融合した作品。序盤は"パラサイト"として生きる家族がコメディタッチで描かれる。倫理的にはあまり称賛される内容ではないが、たくましく生きる家族の姿には痛快さすら感じる。後半は一転して"半地下の家族"のテーマに切り替わる。この作品では"半地下"や"地下"に様々な意味を含ませており、極めて社会性の強いメッセージが次々と押し寄せてくる。画作りも監督の意図を強く感じる場面が多い。特に"地下"と高所の対比が繰り返し描かれるのが印象的。