biography

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黒木真生, 麻雀プロ団体分裂と闘争の歴史 もめ続けた50年の真実を暴く

年間順位戦開始からRMU旗揚げあたりまでのプロ麻雀界の歴史 (Mリーグ以前、といった方がわかりやすいかもしれない) をまとめた一冊。当事者たちに加え、業界の生き証人とも言える馬場裕一までもが鬼籍に入ろうという今、こうした形でまとめられたことには大きな意義がある。まとめられた歴史を眺めてみると、そこで動く金額の小ささに驚く。著者も "はじめに" で触れているように、この金額規模であれば、利害を維持するために守ろうとする力も小さく、感情が優先された動きになるのがよく分かる。
comic

高田かや, カルト村の子守唄

カルト村で生まれました。、さよなら、カルト村。と続いたカルト村シリーズの完結編。村外の一般社会とさほど変わりない生活から徐々に先鋭化していく過程が初めて描かれた。当時子供であった著者視点なので、その背景などは触れられないが貴重な史料。もうひとつ新たな情報として、両親が入村する過程が加えられている。本書の執筆にあたり本人に聞き取りをし、学生運動後の空気の中で共同体運動に傾倒していく様子を描いている。村を出る時の話にもう少し踏み込んでほしいところだったが、なかなか難しいのだろう。
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大河内直彦, チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る

気候変動の研究は様々な科学技術の集大成である。地質学はもちろんのこと、生物学、物理学、化学、あらゆる分野の発見が気候変動の研究に新たな知見をもたらす。観測技術の進歩により新たな研究が可能となることも多く、新たな発見により定説が覆り続けている。本書はそうした歴史を誠実に描いたものである。研究者の手による本であり、参考文献による裏付けがしっかりしているので安心して読める。それだけではなく、図版が非常に豊富なのが一般読者にはありがたい。科学的な内容だけではなく、関係する科学者たちの...
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木村公一, 裏方 物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説

トレーナー、グラウンドキーパー、ブルペンコーチ、グラブメーカー (ハタケヤマの畠山佳久)、スコアラー、スカウトと、プロ野球界の裏方にスポットを当てたドキュメンタリ。ジャーナリズムかくあるべし、といった一冊。
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ロバート・P・クリース (著), 青木薫(訳), 世界でもっとも美しい10の科学実験

10の実験の選定には異論がない。科学実験と謳いながらも物理実験に偏っているが、ここに割り込めるような化学や生物の実験があるかというと思い当たらない。"美しい" に重きをおいているせいもあり、科学実験自体の詳細な説明は最小限となっている。実験にまつわる科学者の描写も多め。このあたりのバランスは賛否が分かれるかもしれない。
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ジェフリー・ケイン(著), 濱野大道(訳), AI監獄ウイグル

様々なディジタル技術を駆使した監視により監獄となったウイグルの告発本。日本語版の表題にAIと入っているのはマーケティング上の理由かと思われる。AIは監視を実現する要素技術の一つに過ぎず、、実際には保甲制度を始めとするアナログな末端の監視制度が担っている役割が大きい。原著のThe perfect police stateのほうが内容をよく表している。衝撃的な内容だが、彼の国のことなのでさもありなんと言ったところ。原著はすでに3年前の出版なので、現在ではさらに自体が悪化しているの...
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馬場裕一, 黒木真生, 片山まさゆき, 馬場裕一の見た夢

期せずしてか遺作となってしまった。ほぼ再録で新規の記事や漫画は少ないが、馬場裕一の足跡を辿る上では欠かせない本になる。良くも悪くも日本の麻雀界とともにあった人なので、後に麻雀史を編纂する際には貴重な資料となるだろう。
comic

津島隆太, セックス依存症になりました。決定版

<決定版>との表記があるのは、元となったWeb連載版を大幅に編集したため。しかしこの編集があまり良くなく、さらりとし過ぎた仕上がりになってしまっている。これから読む方は、なんとかしてWeb版を読むことをおすすめする。
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クリスティー・シェン(著), ブライス・リャン(著), 岩本正明(訳), FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

いわゆるFIREムーブメントを推奨する本で、明確にFIREを打ち出した本の中では最も売れている本だろう。かなりの部分が自伝的な内容。中国の貧しい地域出身でカナダへ移民した家族という出自もあり、徹底してお金のリアルを追求している。専攻を選択する際に得られる超過給与と学費の比率であるPay-over-Tuition (POT) スコアを重視するなど、自らの情熱よりも期待できる収入に従う姿勢はその最たるものだろう (POTスコアに優れたコンピュータ・エンジニアリングの学位を取るため...
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目黒冬弥, メガバンク銀行員ぐだぐだ日記 このたびの件、深くお詫び申しあげます

M銀行のシステム側のグダグダは散々語られ尽くした感があるが、現場でお客さんと接していた行員たちの手記はまた新鮮。銀行の常識は世間の非常識とはよく言ったもので、旧態依然としたメガバンクの実態を見るとなかなかに気が滅入ってくる。それでもそんな銀行の仕打ちにも耐えながら立派に務め続けている著者の前向きな姿勢には頭が下がる。こうした暴露本の著者には珍しいタイプだと思う。