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森博嗣, お金の減らし方

著者らしいひねくれたタイトルだが、"お金の使い方" と考えると腑に落ちる。お金の使い方というのは案外に難しいもので、著者も、 僕から見ると、大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。 と指摘する。この指摘は重要で、写真を撮って人に見せることができないとしたらそれを買うかと考えることが、自分にとって価値のあるものに自分のお金を使っているかを考え直すきっかけとなる。逆に本当にどうしてもやりたいことがある人はお金も時間...
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津川友介, 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

この手の健康食本では珍しく、きちんとしたエビデンスがある誠実な本。それだけに結論は平凡で、魚、野菜と果物 (フルーツジュースとジャガイモは除く) 、茶色い (精製されていない) 炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類は体に良く、赤い肉 (加工肉を含む。鶏肉は含まない) 、白い (精製された) 炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸は体に悪い、という驚きのまったくない内容。実践できているかは別として、多くの人の健康のイメージに合致するものだ。 また、これもこの種の本では珍...
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三井誠, ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から

創造論を信奉するキリスト教根本主義や温暖化をでっちあげと批判する大統領など、米国を覆う科学不信に迫ったドキュメンタリー。 これらの科学不信の原因は知識の有無ではないかと思いがちだが、問題はそう単純ではない。そもそも人が知識に基づいて理性的に行動する存在というのが思い込みで、何かを決めるときに理性に頼る啓蒙主義も18世紀から広がった最近の流行に過ぎない。学校の先生から教えられた直感と反する進化論よりも、最も身近で信頼できる親から教えられ直感にも合う創造論を信じて...
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ニック・ポータヴィー(著), 阿部直子(訳), 幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?

幸福経済学の啓蒙書。心理学、精神医学 (精神神経免疫学) などの研究成果を根拠とした主観的な幸福度に関する研究の紹介が中心。 個人の消費活動が隣人と張り合う気持ちに左右されるというジェームズ・デューゼンベリーの相対所得仮説は、ミルトン・フリードマンの恒常所得仮説と相容れないこともあり、主流派経済学からは軽視されていた。しかしながら、金持ちはたいてい貧乏人よりも貯蓄率が高いのにすべての国民が豊かになっても平均貯蓄率が上がらないという現象をうまく説明できるのは相対...
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篠原健太, 彼方のアストラ (1) (2) (3) (4) (5)

少年ジャンプ+で短期集中連載された作品。きちんと少年マンガをしながらSFやミステリの要素も見事に取り込んでおり、大人でも存分に楽しめる。今どきのマンガながら無駄な引き伸ばしもなく完璧なまとめ方。謎が解けた後に再読すると、そこかしこにヒントが散りばめられていることに気付き、作者の構成力の高さがよく分かる。
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水野仁輔, 3スパイス&3ステップで作る はじめてのスパイスカレー

書名にもなっている3スパイスとは、ターメリック、カイエンペッパー、コリアンダーのこと。このたった3つのスパイスだけで基本的なカレーを作る方法を伝授してくれる。写真も豊富で、この通りに作ればまずつまづくことはないだろう。水分のコントロールなど、重要なポイントもきちんと押さえられている。巻末のコラムもカレー愛が溢れており、これだけでも読む価値がある。
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キャロル・キサク・ヨーン(著), 三中信宏(訳), 野中香方子(訳), 自然を名づける なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか

生物分類学の歴史を俯瞰する啓蒙書。単純に科学者の視点から最新の科学的分類学を押し付けるのではなく、人間の環世界 (umwelt) センスを基礎とした古典的な民俗分類学に敬意を払っているのに好感が持てる。 人間の環世界は、人間が生物界を認知するための基本的な手段だ。世界中どこに住む人々も、魚、鳥、ヘビ、哺乳動物など、共通した生物のグループ分けを持つ。人々はさらに、よく似た生物は兄弟として扱い、生物の姿が連想されるような名前をつけ、民俗分類の属を600以下に保ちウ...
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Q.B.B., 久住昌之(作), 久住卓也(画), 古本屋台

古本屋台というどう考えてもありえない設定ながら、そのぬくもりがリアルに感じられる不思議な作品。泉晴紀とはまた違った味のある絵も良い。
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クリス・クリアフィールド(著), アンドラーシュ・ティルシック(著), 櫻井祐子(訳), 巨大システム 失敗の本質 「組織の壊滅的失敗」を防ぐたった一つの方法

複雑なシステムの失敗を、チャールズ・ペローの理論によって読み解く。ペローの理論によると、システムの脆弱性は二つの変数によって決まる。一つはシステムの構成要素感の相互作用が線形系であるか複雑系であるかだ。構成要素の多くが分かちがたく結びついた複雑系では、何か問題が発生すると、あちこちで問題が生じ、何が起こっているかを把握するのが難しい。もう一つはシステム内の緩みの大きさで、密結合であるか疎結合であるかだ (ソフトウェア工学の密結合/疎結合とは意味が異なるので注意)。構...
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SCRAP, 十人の憂鬱な容疑者 素敵なパーティ、死体がふたつ

人狼村からの脱出とふたご島からの脱出からだいぶ間が空いてしまったが、脱出ゲームブックシリーズの3冊目。 今作も歯ごたえのある難易度で、細かなメモが必須。攻略時には、とったメモがplain textで20KBを超えていた。
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