art

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矢印の力 その先にあるモノへの誘導

矢印というのは考えてみるとかなり奇妙な記号である。世界中で広く使われていながらその用途は地域や文化による差がほとんどなく、誰もその定義をきちんと習ったことがないにも関わらずその意図をほぼ間違いなく理解されている。実際には動きの方向や変化、注意喚起、連結関係など多様な用途で使用されているのだが、使用されている文脈を併せて見れば誤解することはまずないであろう。 この何かを指し示す役割はかつては指差しのアイコンが担っていたことが確認できるが、それがいつから記号としての矢に置き換わっ...
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松田行正, et 128件の記号事件ファイル

様々な記号の成り立ちを追った本。それぞれの記号について時代ごとの変遷を網羅するというとんでもなく面倒な仕事をやってのけた労作。凝った装丁も素晴らしく、本棚に置いておきたくなる一冊。
game

Florenc‪e‬

iOS版のFlorenc‪e‬をプレイ。 ゲームと言うよりはアートと言ったほうが近いかもしれない。パズルを心理表現の道具としているのは新鮮。一本道シナリオでボリュームも控えめだが、読後感が良く十分に満足できる。
book

田中久美子(監修), #名画で学ぶ主婦業 主婦は再びつぶやく

Twitterで流行した主婦業あるあるをまとめたネタ本。元がネットの投稿ネタのため、どこから読んでも気軽に楽しめる。 の続編だが、気付かずにこちらから読んでしまった。
game

Gorogoa

iOS版のGorogoaをプレイ。 ゲームと言うよりはアート作品と言ったほうが適切か。ゲーム部分は簡単なパズルの繰り返しで歯ごたえもボリュームも控えめ。
comic

しりあがり寿, ジャカランダ

マンガというよりは前衛芸術と言った方が適切かもしれない。作品の意図もテーマもわからないまま、なぜか惹き込まれてしまう。しりあがり寿なのでオチへの壮大な前フリかとも思ったが、最後までギャグなしのままで肩透かしを食う。
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アレックス・ジョンソン(著), 北川玲(訳), 世界の不思議な図書館

世界中の変わった図書館を集めた写真集。 図書館と聞くとどうしても大仰な建物を思い浮かべてしまうが、原題のImprobable LibrariesにあるLibraryはもう少し広い意味で、ちょっとした蔵書や書庫のようなものも含む言葉。本書にも、有志によって作られ地域社会に根付いた小規模な図書館、地下鉄や空港などに作られた図書館、ロバやゾウが辺境の村へ本を運ぶ移動図書館など、およそ図書館という言葉からは想像もできないような図書館が多数収められている。
book

宮下規久朗, オールカラー版 欲望の美術史

食欲や愛欲といった人間の根源的な欲望に加えて、金銭欲の視点から美術史を眺めているのが興味深い。美術作品も社会に流通する商品であり、むしろ金銭に執着する芸術家の方が才能に恵まれ多産であることがよく分かる。
book

エラ・フランシス・サンダース(著), 前田まゆみ(訳), 翻訳できない世界のことば

ひとことでは訳せない世界のユニークな単語を集めた本。日本語からは TSUNDOKU (積ん読) が取り上げられているといえば、雰囲気が伝わるだろうか。 一見するとただのネタ本に見えるが、言葉というものがその国や地域の文化と密接に関係していることを思い出させてくれる良書。
comic

Anthony Bourdain(Author), Joel Rose(Author), Langdon Foss(Illustrator), Jose Villarrubia(Illustrator), GET JIRO!

ディストピア化した世界で寿司を握り包丁を振り回すJIROを描いた怪作。 その舞台設定はさておき、ストーリーラインは意外にしっかりしており、アートの質も高い。偏見を持たずに読むべき。