甚野博則, ルポ 超高級老人ホーム
週刊誌をそのまま書籍にしたような内容。表題も小見出しも扇情的なものばかり。
入居予定者を装った施設見学と身分を明かしての業務体験が一度づつある他はインタビュー取材のみで、超高級老人ホームの実態に迫ったかと問われると心もとない。
まずりん, そねみん そねみの森のなかまたち
“独身OLのすべて” のキャラ替え版なのだが、タイトル通りそねみ要素が強め。
筧裕介(著), 認知症未来共創ハブ(監修), 樋口直美(監修), 鬼頭史樹(監修), 堀田聰子(監修), 認知症世界の歩き方
旅行ガイド仕立ての認知症入門書。”お風呂を嫌がる”、”バスや電車から降りられなくなる” といった認知症の典型的な現象を、その背後にある理由から解説してくれる。こうした日常的な行動も分解してみると様々な能力を必要とするもので、それらの一つでも障害が生じてしまうと途端に支障が出るのがよく分かる。
映画ドラえもん のび太の絵世界物語
小学校2年生の息子を連れて (連れられて) 映画鑑賞。
公開後最初の週末ということもあり、グランドシネマサンシャイン池袋のシアター3 (381) が7割方埋まっていた。
昨年ののび太の地球交響楽よりも更に上質な作品と感じる。何と言っても脚本が素晴らしく、序盤から何気ないシーンに散りばめられた伏線が綺麗に回収される展開。日常パートと冒険パートのバランス、ひみつ道具の活用も申し分ない。作画の質も高く、アクションシーンは実に良く動く。序盤の様々な歴史的名画に入り込むシーンも遊び心に溢れている。