スーツケースのキャスタ交換
実家から譲り受けた古いスーツケースのキャスタが破損したので交換した。専門業者に出すのも一つの手だが、古いスーツケースにそこまでコストをかけたくないので、自力で交換した。
多くのスーツケースはユーザがキャスタを交換することを想定しておらず、手元のスーツケースも例外ではない。車軸が嵌殺しになっているので、まずはそこを金鋸で切断する必要がある。おそらくこれがキャスタ交換で一番大変で時間がかかる作業だろう。隙間に金鋸を差し込み、少しずつ削っていく。特にコツなどもなく黙々と作業するより他ないが、キャスタ全体が回転するタイプの場合はガムテープなどで固定しておくと作業が多少は楽になるかもしれない。
車軸が切断できたら、キャスタを取り外し採寸する。キャスタが付いたままだと正確に測るのが難しいので、切断を終えてから採寸するのが良い。車軸の太さ、車軸の長さ、キャスタの直径、キャスタの幅の4点を採寸すれば、交換用のキャスタが買える。車軸は6mm径、35mm長程度が主流で入手性も良いが、他の規格の場合は見つけるのが大変かもしれない。キャスタの取付部がプラ製の場合は多少のたわみがあるので、軸受長は多少の融通が効く。キャスタ径とキャスタ幅の方はそれなりに種類があり、様々なものが流通している。キャスタ径は他のキャスタと合わせる必要があるが、キャスタ幅は多少差があってもワッシャで調整できるので大きな問題はない。Amazonでも良いが、どうせ無名メーカ製を買うことになるのならばAliExpressの方が安い分だけマシかと思う。
交換用のキャスターは大体がネジ式なので、レンチ1本で簡単に取り付けられる。本当は最初からネジ式にしてくれていれば交換が簡単なのだが、強度などの問題があるのかもしれない。
Xiaomi Redmi Buds 6 Play
イヤホンは長らく有線派だったが、電車の乗り換えを含む移動中に使用することが増えてきたので無線も併用することにした。本当に良い音で聴きたいときは有線を使うので、無線の方はコスパ重視でXiaomi Redmi Buds 6 Playを選んだ。
- 何と言っても1,380円という価格が驚異的。なくしても壊れてもバッテリがヘタっても諦めがつく
- 値段の割に音質はまとも。フラットで癖がない。強いてあげるなら低音がやや弱いが、値段を考えれば十分すぎる
- フィット感も上々。大中小の3種のイヤーピースが付属しているので、大抵の人はなんとかなるだろうとは思うが、こればかりは個人差が大きいので試してみるよりない。いわゆるカナル型で密閉感が強いので、外で歩きながら使う際には十分にご注意を
- 充電がきちんとUSB Type-Cなのも嬉しい。今さらMicro Type-Bのケーブルを持ちたくない
- マルチペアリングやマルチポイントに対応していないのは残念だが、値段を考えれば仕方ない
- もちろんマイクも付いているので電話会議などにも使える。試していないのでコメントは控える
長沼伸一郎, 現代経済学の直観的方法
現代経済学と銘打っているが中身はほぼマクロ経済学で、ミクロ経済学はほぼ触れられない。それでも、古典派経済学とケインズ経済学の基礎を大づかみするという目的だけに絞れば良書といえる。それぞれの経済学の生まれた時代背景も添えられているのもわかりやすい。
最後の第9章のみは既存経済学の解説から離れて自説を展開しており、他の部分とだいぶ毛色が異なるので注意が必要。著者の専門である物理学の縮退や囲碁の概念を用いて経済を説明しようという試みは面白いが、別の著作で展開するべきだったと思う。
中村富士美, 「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から
山岳遭難捜索チームLiSSの代表を務める中村氏による実録レポート。看護学校で学んだというプロファイリング術を駆使して遭難時の行動を推測していく様子は推理小説のよう。もちろん、登山者の心得としても役に立つ。欲を言えばもう少しボリュームが欲しいところで、ここは続編に期待する。