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大鐘良一, 小原健右,ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

主にJAXAの宇宙飛行士選抜試験に密着したドキュメンタリ。元々JAXAは宇宙飛行士選抜試験の取材に積極的ではなかったが、NHKスペシャルで初めてその扉が開かれた。本書はその副産物に当たる。

世間一般の宇宙飛行士のイメージというと、よくわからないけれど何か優秀な人といったところだろうが、その実態は大きく異なる。もちろん優秀であることに疑いはないのだが、それ以上に情熱や協調性、仲間を思いやる心が何よりも重視される。これは考えてみれば当たり前の話で、宇宙という閉塞環境で様々な国のメンバと協調しつつ時には命に関わるようなストレスに晒されながらも任務をこなす必要があるのだから、ただ優秀なだけではとても務まらないのだろう。

book

ジャレド・ダイアモンド(編著), ジェイムズ・A・ロビンソン(編著), 小坂恵理(訳), 歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史

歴史関連の学問で用いられている比較研究法のケーススタディ集。古代ポリネシアの社会政治や経済から19世紀の銀行制度まで、古今東西の様々な比較研究の事例を取り上げている。この種の学問では厳密な統制を伴う操作的実験は不可能だが、一部の顕著に異なる要因以外は似通っているシステムを比較する自然実験ならば実現できる可能性がある。もちろん、意図しない変数による撹乱、欠落変数バイアスなど注意するべき事項は様々あるが、従来のナラティブな歴史研究に得ない深みを与えてくれることは間違いない。

book

一分間タイムマシン

わずか6分のショート・ショート映画。場面転換もなく二人の掛け合いだけの映画だが、テンポもよくグイグイ引き込まれる。もう少し観たいくらいの気持ちが残るのが丁度よい。

movie

MacBook Air (13-inch, M3, 2024)

先日新調したラップトップをメインで使用しているが、諸事情あってMacBookを買い増すこととした。

購入当初の予定ではほぼ自宅の書斎に据え置き使用で、たまにリビングや帰省先で作業をする前提で16インチモデルを選んだが、予想していたほど自宅書斎で作業する時間がとれなくなった。移動中、特に通勤中に自分のプライベートな作業をするためにはどうしてもモバイル寄りのラップトップが必要になる。幸い現在の通勤がラッシュとは逆方向で確実に座れるので、作業に支障はない。覗き見られる可能性がある電車内で勤め先の仕事を行うのは具合が悪いが、個人の作業であればあまり問題はない。また、iOS用のアプリでも作りたいものがある。最近はOS依存の作業が減っているが、こればかりはいかんともし難い。

このような経緯なので、パフォーマンスよりも携帯性重視でMacBook Air (13-inch, M3, 2024) を選んだ。以前仕事でMacBook Proを使用していたが、今回の用途では単純にオーバースペックだし、13-inchの軽量モデルの設定もない。さすがにメモリ8GBだけは将来すぐに問題になりそうなので16GBに積み増し。SSDも少し足して1TBに。USキーボードが選べるのがMacBookのありがたいところ。色にはこだわりがないので定番のシルバーにした。他の色はハゲると地肌のシルバーが出てくるのがよろしくない。

実際にしばらく使用しているが、概ね満足。13-inchの筐体は電車の中の細切れ時間でサッと取り出して作業するのに取り回しが良い。ブラウザはもちろん、XcodeやVisual Studio Codeといった開発環境やMicrosoft 365 (Microsoft Office)もキビキビ動き快適。キーボードはやや底浅いが、まともな配列でストレスにならない。大型のトラックパッドも含めて、膝の上での作業に支障がない。

特に不満はないが、強いてあげるならグレアの画面だけはあまり好ましくない。光の加減によってはどうしても映り込みがゼロにできない。

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