philosophy

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佐藤優, 君たちが知っておくべきこと 未来のエリートとの対話

灘高校の生徒向けの講演を書籍化したもの。いつも通り簡単に断定するスタイルなので、高校生相手に大丈夫かと心配になるが、灘高校の学生ならばきちんと検証して取り込めるのだろう。エリート候補の高校生向けの言葉として、永遠の椅子取りゲームにハマるなという指摘をしているのは良心的に感じる。
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怒らないこと 役立つ初期仏教法話1, アルボムッレ・スマナサーラ

怒るということを全否定し、正しい怒りなどないというのが初期仏教 (上座仏教) の考え方。怒りは猛毒であり、生まれたら即座に捨て去る必要があると説く。もちろん怒りをコントロールするのは簡単ではなく特効薬があるわけではないが、怒りが生み出すさまざまな悪影響を滔々と語られると多少の歯止めになると感じる。
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飲茶, 史上最強の哲学入門

哲学入門書。ここまで刃牙に寄せる必要があったのかは疑問であるし、内容もあまりに簡略化しすぎているが、入門書として大掴みするだけに絞れば悪くない。
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中島義道, 哲学者というならず者がいる

今はなき新潮45の連載をまとめたもの。哲学者の問いの立て方には、世の中で当たり前とされている態度や、みんなと同じように感じることを疑うという姿勢が根底にある。そうした姿勢を貫きながらも、ときに身の保全のためには汚い態度も許容するならず者である著者の生き方に強い親近感を覚える。時折触れられる大学教師としての生活も哲学者としての筋を通しており、見習う点がある。
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中島義道, 人生を <半分> 降りる 哲学的生き方のすすめ

何らかの職業を維持して月給をもらいながらなるべく好き勝手なことをする "半隠遁" のすすめ。ただ必要のない事柄から手を引き、人づき合いを制限して孤立し、自分がもうじき死ぬという事実と向き合いながら、残りの人生何をするべきかを考える。そうすることで、自己中心的にいきいきと生きることができる。かなりエッセイ寄りの作品で他の学者への批判も多いが、根底に哲学が流れているせいかあまり不快感はない。
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pha, パーティーが終わって、中年が始まる

ニートの歩き方の出版から15年以上が経ち、大きな心境の変化が語られている。単なる加齢のせいかもしれないし、単に飽きがきただけかもしれないし、著者の性質によるものかもしれない。理由はどうあれ、落ち着いて普通の中年にならんとしている心境は同世代として非常に共感できる。表題も実に味わい深い。
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ナシーム・ニコラス・タレブ(著), 望月衛(訳), ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質 (上)(下)

決して読みやすい本ではないし、読んですぐに儲かるようになるわけでもないが、投資の本質というものを考える上で必ず読むべき本。経済の事象の多くは正規分布のベルカーブに従うものではなくむしろ対数正規分布と捉えた方が実態に近いのだが、モデルの作りやすさや扱いやすさを重視して正規分布と仮定していることが多い。本書はそれぞれを月並みの国、果ての国とユーモアを持って名付け、その差異の解説に多くのページを割いている。正規分布は外れ値である黒い白鳥 (ブラック・スワン) がいる世界を正しく予測...
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エリック・バーカー(著), 橘玲(監修), 竹中てる実(訳), 残酷すぎる成功法則

広い意味ではいわゆる成功本に含まれるのだろうが、科学的なエビデンスを重視しているのが類書とは違うところ。巻末の膨大な参考文献は伊達ではない。"成功" にまつわる幅広いテーマを扱っているぶん総花的であり、すべてを一度に実行するのは難しいだろうが、ひとつひとつが "成功" の確率を上げてくれるのは間違いない。
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ノリーナ・ハーツ(著), 中西真雄美(訳), 情報を捨てるセンス 選ぶ技術

断捨離ブームの頃の出版のせいか "捨てる" を前面に出した表題となっているが、内容は原題の "How to Make Smart Decisions in a Confusing World" の方が適切。情報があふれる社会でいかに適切な意思決定を送るかを主題に据えている。よくあるリテラシ本と重複する部分も多いのだが、STEP 9で自分の感情によって判断がブレる点に触れているのは新しい。論文的な裏付けがあるような記述が多いが、参考文献が示されていないのが残念。
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ブルック・ハリントン(著), 庭田よう子(訳), ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番 世界トップ1%の資産防衛

著者自らがthe Society of Trust and Estate Practitioners (STEP) の資格を取得し、ウェルス・マネジャーのインサイダーとして同業者たちへのインタビューを行っている。こうした同業のよしみを活かしてかなり踏み込んだ情報を引き出しているのはさすがとしか言いようがない。本書で扱う富裕層は日本でよく取り上げられる野村総合研究所の定義よりは一段上で、3,000万ドル以上の運用可能残高が最低ラインとされている。彼らは従来の有閑階級とは異なる種...