review

book

小森健太朗, 大相撲殺人事件

ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司…本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書。 という煽り文を見るとバカミステリのようで、実際に中身もバカミステリなのだが、トリックは (やや軽めながら) 案外まとも。
book

長崎寛人, 脱・老後破産マニュアル 40代50代から準備する合理的なマネープラン

老後資金について考えたことがない人が一通りの知識を得るのには良い本。表面的な説明が中心であるものの、年金、保険、医療費、介護など、必要事項は一通り押さえられている。
book

橋口幸生, 言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術

電通のコピーライターによる文章本。文章を短くする “言葉ダイエット” を提唱している。例文をBEFORE/AFTERで直していく形式だが、BEFOREの質があまりにも低く初心者向け。 きちんと構造化された文書や内容を誤りなく伝える文章は最初から放棄されおり、耳目を集める必要がある文章の書き方に特化している。それ自体は悪いことではないが、ややタイトル詐欺と感じる。後半は文章術というよりもコピーの書き方が中心。コピーライターになりたい人には良いと思う。メールの敬語...
comic

藤子・F・不二雄, 未来の想い出

藤子・F・不二雄晩年の傑作。マンガ家の主人公、タイムスリップとやや使い古されたネタながら、それだけにマンガの上手さが際立って見える。若い時代への郷愁に人生への振り返りと、晩年の大人向け作品ならではの味も素晴らしい。
comic

沖田×華, 不浄を拭うひと (1) (2)

いわゆる特殊清掃の人の実録エッセイマンガ。怖いもの見たさでつい読んでしまう。
book

オワタ, 天鳳位直伝! 三人麻雀の極意

初代三麻天鳳位による、ちょっと珍しい三人麻雀の戦術本。 あまり細かい数字やエビデンスに頼るタイプではなく、感覚的な話が中心。ハウスルールが多いサンマだけに仕方がないが、天鳳ルール (抜きドラあり、ツモ損、段位ポイント) 依存の部分が多いのにも注意。 巻中に天鳳管理者の角田真吾との対談も収録されているが、あまり表に出てくる人ではないので珍しい。
comic

鈴木みそ, 限界集落 (ギリギリ) 温泉 (2) (3) (4)

10年以上前に1巻だけ読んで放置していたのを通読。 さすがにネット周りの描写は古くなっていたりヲタクの行動力が過大に描かれていたりとアラはあるものの、それを吹き飛ばすだけの勢いがある。4巻できれいにまとまったものの、主人公・溝田の過去が謎のまま終わってしまったのが少々惜しい。
book

泉昌之(監修), 『食の軍師』戦場グルメガイド

食の軍師シリーズのファンブック。作品に登場したお店12店をカラー記事で紹介。 巻末にはトレンチコートの男、本郷が初登場した『夜行』も収録。今読み返してみると、この頃には現在のスタイルが完全に確立されていた。
book

山口揚平, 知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ

株式投資の入門書。 素朴なファンダメンタルズ寄りで、個別株投資、特に小型割安成長株投資によりキャピタルゲインを得ることを推奨している。ただし、提案している投資手法の実績やエビデンスは示されない。また、推奨するしないはともかくとして、初心者向けの入門書でインデックスファンドを紹介すらしないのはいかがなものかとは思う。 それでも、有価証券報告書の読み方などをきちんと解説しているのはまだ良心的。また、原因-結果と過去-将来の2軸で企業を評価する因果のマトリクス...
comic

戸川幸夫(作), 矢口高雄 (画), 野性伝説 羆風 飴色角と三本指

あの三毛別羆事件のマンガ。戸川幸夫の原作をベースに、木村盛武による調査成果を盛り込んでいる。羆視点のパートなどマンガとしての脚色が過ぎる部分もあるものの、史実とエンターテイメントを高いレベルで両立させている。野生動物と人間の双方に高い敬意が感じられるのも良い。
タイトルとURLをコピーしました