中川淳一郎, 節約する人に貧しい人はいない。

節約本のような表題だが、中身は自分語りが中心。著者が自身の価値観に正直に生きていることを主張したいのはわかるのだが、節約をテーマとして執筆するのならば、自身の好みを押し付けるだけではなくせめて節約と絡めて論じて欲しい。著者の周りの数人以外のエビデンスなしでの断定が多いことも気になる。また、自身の振込処理の遅延に苦情を言ってきた相手を “カネにうるさいヤツ” と呼んで仕事を回さなくした話を武勇伝として書く神経は私の理解を大きく超えている。

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