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コペンハーゲン出張

久しぶりの海外出張。北欧を訪れるのは初めて。アジア系はさすがに少ない。直行便が少ないせいか少なくともコペンハーゲン周辺は現金なしでも問題なく過ごせる。タッチ決済対応のスマホがあれば完璧電車の切符もクレジットカードで買える。電車は改札がないが、無賃乗車が発覚すると多額の罰金を取られる欧州によくあるパターン英語だけで問題なく生活できる。看板やメニューはデンマーク語のみのものも多いが、大半が英語話者のためなんとかなる物価は高い。最近の物価高の日本と比較しても5割増から2倍の感覚都市...
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レガシィマネジメントグループ, 100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い

目の付け所は良い本だが、繰り返しのネタが多く水増し感がある。100億円規模の富裕層は大きく相続組と起業組に分かれるが、両者が混ざって記述されているので混乱を招いている。同様に1億円の富裕層も資産運用に成功した人々とそれらには手を出さずに出世とマイホーム購入で無意識に富裕層になった人々が十把一絡げになっている。
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白井恭弘, 外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か

第二言語習得 (Second Language Acquisition) 研究の啓蒙書。第一言語 (母語) 習得はほとんどの人が成功するのに対し、第二言語習得の結果は人によって様々なのはなぜなのか、という疑問に対する研究を複数の観点から紹介してくれる。第二言語習得の成否が単純な知能・知性 (いわゆるIQ) で決まるかというとそう単純なものではなく、知能・知性とは独立した外国語習得特有の適正というものが存在するようだ。また、言語能力というものも、日常言語能力と認知学習言語能力に...
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大内伸哉, どこまでやったらクビになるか サラリーマンのための労働法入門

タイトルからはサラリーマンがどこまで攻められるかという指南本を想像してしまうが、中身はかなりまっとうな労働法の事例集。賃金、労働時間、転職など、労働者が直面する問題は一通りカバーされている。
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柳治男, <学級> の歴史学

現代の日本の公教育で当たり前となっている "学級" だが、中世までの学校には存在しないものであった。当時は教室 (class room) すら存在せず、ひとつの教場 (school room) にまちまちの年齢の生徒が集まって教育を受けるのが一般的であった。本書は学級制に基づく学校、すなわち義務教育制度が成立する過程を丁寧になぞり、その上で現代日本の学校がはらんでいる問題を明らかにするものである。学級が存在するにはその前提として学習内容を時間割として定めておく必要がある。これ...
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クリフォード・A・ピックオーバー(著), 川村秀憲(監訳), 佐藤聡(訳), 人工知能 グラフィックヒストリー

広義の人工知能の歴史を俯瞰できる本。原著が2019年の発行のため、LLMは触れられていないが、ディープラーニング (1965年) は取り上げられている。見開き1トピックの構成で、グラフィックヒストリーの名の通り歴史的な画像やイラストが添えられている。画像も含めて出典が一覧になっているのも嬉しい。
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聖飢魔II 地球デビュー40周年 期間限定再集結 大黒ミサツアー 「THE END OF SEASON ONE」

35++執念の大黒ミサツアーFINALは参拝券まで確保していたが、家族が当日に体調を崩したために泣く泣く諦めた経緯がある。そのため、この40周年の大黒ミサこそが私にとっての執念の大黒ミサとなる。参拝したのは初日の東京ガーデンシアター。聖飢魔IIの信者はセットリストの公開禁止を厳格に守るのでネタバレの心配はないのだが、それを抜きにしてもやはり初日は格別。東京ガーデンシアターはアクセスは今ひとつだが、立体感のある座席構成で見やすいのがありがたい。ショッピングモール隣接で飲食に困ら...
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広尾晃, データ・ボール アナリストは野球をどう変えたのか

二部構成となっており、前半はプロ野球 (NPB) におけるデータ野球の最新情報を、後半は日米の野球記録の歴史をそれぞれ扱っている。現代ではセイバーメトリクスやデータ野球を扱う本は多々あるが米国の最新情報を扱ったものが多く、本書のようにNPBにおける導入状況を扱った本は珍しい。各チームのアナリストの採用状況から、トラックマンを始めとする測定機器の導入状況、果ては日本野球学会の動向まで、まさに作者の地道な取材が結実したもの。数字のスポーツとして楽しめる野球の土台を形作る野球記録の...
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江口亮介, 本当に家を買っても大丈夫か? と思ったら読む 住宅購入の思考法

タイトル通り、不動産購入を検討している人がとりあえず読むには良い本。ただし、(この本の立ち位置からして仕方ない部分はあるが) かなり不動産屋視点で売らんかなの姿勢が見え隠れする点には注意が必要。
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甚野博則, ルポ 超高級老人ホーム

週刊誌をそのまま書籍にしたような内容。表題も小見出しも扇情的なものばかり。入居予定者を装った施設見学と身分を明かしての業務体験が一度づつある他はインタビュー取材のみで、超高級老人ホームの実態に迫ったかと問われると心もとない。