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book

大津由紀雄, 鳥飼玖美子, 小学校でなぜ英語? 学校英語教育を考える

当時導入の議論の真っ最中であった小学校への英語教育導入について、懐疑的な立場から。小学校への英語教育導入の根拠とされている「早く始めるほどよい」が幻想であるという議論に始まり、そもそも真のコミュニケーション能力とは何か、学校英語教育が何を目指すべきなのかまでを検討する。 小冊子なので踏み込んだ議論はできていないが、その要旨は十分に納得できる。良書。
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内藤忍, こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義

いわゆる普通のマネーリテラシ本。既にこの手の類書を複数読んでいる人が新たに得られる情報はあまりないが、トンデモ度は低いので一冊目としてはおすすめ。
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西村賢太, 苦役列車

芥川賞フィーバーが去ったので読んでみる。 怠惰とその結果としての孤独や窮乏を嫌というほど見せつけられるだけの作品なのだが、自身もそこから紙一重であることに気づくと陰鬱とした気分になってくる。
comic

鬼頭莫宏, のりりん (3)

レースマンガの振りをしながら、UCIのレギュレーション問題や微妙な道路交通法をネタにする。レース部分はセコいといえばセコい展開なのだけれど、それを素直に楽しめるか。
product

exolife bumper

愛用しているEXOGEAR製exolifeの外枠が遂に壊れた。元々、音量ボタン付近が大きく開口しており、それに応じてパーツが細くなっているので、壊れるべくして壊れたという印象。 このパーツが無いと本体とカバーを固定できず実用に耐えないので仕方なく補修部品を探し始めると、外枠単体でexolife bumperの名称で販売されているのを発見した。穿った見方をすると、皆同じ所を壊すので単体で販売されることになったのかもしれない。 カラー展開は、オリジナルのexolifeに付属してい...
comic

よしたに, ぼくの体はツーアウト (1)

自分と同年代の著者による自虐的ヘルスケアマンガ。 さすがにこれほど不健康な生活はしていないと思いながらも、食生活の乱れなどは他人ごとではない。
book

石川貴康, サラリーマンは自宅を買うな ゼロ年世代の「自宅を買わない生き方」

前半部分は一般的な持ち家のリスクを述べたものでまともな内容。頷ける部分も多い。 問題は後半の不動産投資を薦めている部分。本質的には持ち家と不動産投資は同じものであり賃借料を自分が払うか他人が払うかの違いだけだが、その一方を貶しながらもう一方を持ち上げているのは腑に落ちない。また前半部分との不整合に目を瞑っても、不動産投資のリスクや他の投資方法との比較が欠けており説得力がない。
comic

蛇蔵(構成・漫画), 海野凪子(原作), 日本人の知らない日本語

日本語教師によるエッセイマンガ。 体系だった本ではなく細切れのエッセイなので日本語本としてみるとあまり見るところはないが、さらりと読むマンガとしては文句なし。
book

松尾貴史, ネタになる「統計データ」

松尾貴史の本なので、統計リテラシー系に斬り込む本かと思えばさにあらず。元が夕刊紙の連載で紙幅が限られていることもあり、統計調査1本に軽くツッコミを入れて小ネタを披露するのが精一杯。読み物としては上々。
book

石戸谷結子(著), 井辻朱美(著), 加藤浩子(著), 楠瀬寿賀子(著), 中野京子(著), 山口眞子(著), 朝倉めぐみ(イラスト), オペラ・ギャラリー50

オペラの有名作品を各2~4ページで。豊富なイラストに加え、独自の登場人物ごとのハッピー/アンハッピー度グラフなどの工夫で読みやすい (さすがにハッピー/アンハッピーの一軸でまとめるのは無理がある箇所もあるが、理解の助けにはなる) 。著者陣もオペラに造形の深い人選で外れがない。