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土屋敦, 男のパスタ道

新書一冊を費やして究極のペペロンチーノを作ろうという試み。まさにパスタ道。 著者は料理研究家の肩書もあるライターではあるものの、料理人でも科学者でもない。にもかかわらず、自身の可能な範囲でとはいえ科学的なエビデンスを積み重ねていく姿勢には頭が下がる。
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福地誠, 教育格差絶望社会

最近は麻雀業界での活動が中心の著者だが、過去にはこんな本も出していた。 教育とお金の話のぶっちゃけ系。その世代の子供でもいないとなかなか情報が入ってこない分野ではあるが、自身の子供の頃とは異なる世界となっていることが実感できる。感情論ではなく、データをきちんと押さえているのも好感が持てる。おすすめ。
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垣谷美雨, ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンの悲哀を見事に取り込んだ社会派小説。 小説としてみるとご都合主義が過ぎる感はあるが、一気に読ませる力はある。肝心のニュータウンの内情がきっちり描かれているのが何より素晴らしい。
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ウンベルト・エーコ(著), ジャン=クロード・カリエール(著), 工藤妙子(訳), もうすぐ絶滅するという紙の書物について

二人のビッグネームによる対談。進行はジャン=フィリップ・ド・トナック。 インキュナビュラを含む古書や稀覯書の蒐集家でもある二人だけあって、書物の話はいつまでも止まらない。その博識ぶりに圧倒されながらも、書物への愛をたっぷりと感じられた。おすすめ。
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さとうやすゆき, お金の不安が消える本

お金の具体的な話はなく、精神論ばかり。ネタ元は松下幸之助が多め。 ページ数も内容も薄く、特に著者のファンでもない限り読む必要はないだろう。
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里崎智也, 非常識のすすめ

一時期は芸能人化していた里崎の自伝。 あまり格好をつけず、過去の流されるような生き方や他チームの試合をほとんど見ないところまでも正直に書いているあたりは好印象。清水将海や橋本将といった同時期のライバルにほぼ触れていないのは本人の性格によるものか。興味深い。
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桜林美佐, 誰も語らなかった防衛産業

日本の防衛産業を扱った礼賛型ドキュメンタリ。 防衛産業を担う大小の企業を取材しているのは良いのだが、正面からの取材で担当者が話した内容をそのまま無批判に記している印象が拭えない。もう少しジャーナリストとして批判的な目線もあればと思う。
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さやわか, AKB商法とは何だったのか

握手券をはじめとするAKB商法を題材にアイドル史を辿る。 AKB48を構成する様々な要素の初出を追っていく過程は実に興味深い。AKB48大きな時代のうねりの中で生まれるべくして生まれたアイドルであると思えてくる。
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和田一郎, 僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

著者のブログの書籍化。 表題通り、著者の後悔を素直に出した内容となっている。いわゆる旧来型の大企業で幸せな組織人人生を送るということに価値を見出している人ならば得るところがあるだろう。
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九井諒子, 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

竜の学校は山の上、ひきだしにテラリウムに続きもう一冊。これで初期作品は読み納め。 純ファンタジーから学園モノまで幅広い短編集だが、どれもセンス・オブ・ワンダーを感じさせるひとひねりが効いているのが良い。