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福地誠, 「牌効率」入門ドリル76

初心者向けの牌効率本。4枚麻雀から始まり、徐々にステップアップしていく構成。 地味ながら良書で、中上級者が基礎を見直す上でも役に立つだろう。 冒頭と巻末には桐島いつみのマンガもあるがやや大人し目。こちらはもう少し毒があっても良かったか。
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西村賢太, 小銭をかぞえる

いつも通りの私小説。今回は同棲中の女性とのエピソードが中心。 毎回読む度に嫌な気分になるのだが、それでも次々と読んでしまうのはなぜだろう。
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ビートたけし, 達人に訊け!

ビートたけしと各界の第一人者との対談集。 ゲストは多くの分野に渡っているが、インタビュアーとしてのビートたけしは素晴らしい仕事を見せている。所々にユーモアを交えながらも茶化すことなく、専門家へのリスペクトが感じられるのが良い。
book

中川基, 本当にコワい? 食べものの正体

前著のニセモノ食品の正体がなかなかの良書だったのでこちらも。 前作同様、中立を意識した論考で好感が持てる。紙幅の都合もあってか各項の情報はやや浅目な点は注意が必要。自分で調べ物をする前提で読むのがおすすめ。
book

西牟田靖, 本で床は抜けるのか

最初は "本で床は抜けるのか" という素朴な疑問から出発したドキュメンタリが、いつの間にか蔵書を巡る長い旅へ。特に結論や増え続ける蔵書への決定打が出るわけではないが、蔵書の扱いに困っている人間ならば共感を持って読めるのは間違いない。 終盤は本論から外れた著者の家庭の事情が強く出る構成で、好みが分かれるところかもしれない。
book

久松達央, キレイゴトぬきの農業論

著者は久松農園の設立者。農業論という表題が付いているが、経営論半分、随筆半分といったところ。 小規模農家の関係者には非常に参考になる部分が多い様に思う。
book

伊藤計劃, ハーモニー

虐殺器官が良かったのでこちらも。 虐殺器官とは世界観を共有しているものの、それ以上の繋がりは薄い。どちらかというとライトノベル寄りの作品で、いわゆるセカイ系に分類されるのかもしれない。その種の作品を嫌っていないのならば十分に楽しめる佳作。文中に仕込まれた仕掛けも見事。
comic

九井諒子, ダンジョン飯 (1) (2)

1990年代の国産TRPGテイストが漂うマンガ作品。一発ネタかと思いきや、料理のディティールを描き切ることでリアリティを生み出し、連載に耐える仕上がりになっている。あの時代のTRPGファンには間違いなくおすすめできる。
game

Lifeline…

アイディア一発勝負のゲームブック風アプリ、Lifeline...。シンプルなインタフェースと二択の選択肢はApple Watchを意識してのことか。 シナリオの出来は見事で、日本語訳も上々。いくつか未回収と思われる伏線が残っているが、まだトゥルーエンドに辿り着いていないせいかもしれない (いくつかのエンディングを見ているが、それがトゥルーエンドかバッドエンドかわからない) 。 ボリュームはやや軽めだが、待ち時間を上手く使うことで間を稼いでいる。ある程度シナリオを進めると設定に...
book

増井俊之, スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学

スマホに限定しない、ユーザインタフェース全般の小ネタ集。 あまり体系だった本ではないが、コンピュータサイエンス分野の幅広い話題で楽しませてくれる。