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草森紳一, 随筆 本が崩れる

膨大な蔵書にまつわるエッセイ集。野球や旅に大きく寄り道もするが、主役はあくまでも蔵書。蔵書の山の崩壊により浴室に閉じ込められたのにも懲りずに、本の山をいかに堅牢に積むかという技術論を延々と展開するのにはもはや狂気じみたものを感じる。
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オークス ブックタワー ハイタイプ ナチュラル L52NA

限られた書斎空間に可能な限り高密度で本を詰め込めるように計算して本棚を設置してきたが、それでもいくらか中途半端なデッドスペースが出てしまう。そんな場所には未整理の本を満載した段ボールを漫然と積んでいたが、それらも引越後1年をかけてようやく姿を消したところで300x300ほどの床が顔を出した。ここにも本棚を新設したいところだが、普通の本棚を設置するには心もとない広さなので、タワー型本棚を置くことにした。ブックタワーとも呼ばれるタワー型本棚は平積み型の本棚製品で、その性質上本のサ...
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高野文子, ドミトリーともきんす

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という日本を代表する科学者たちの読書案内だが、ひとひねりして彼らが下宿する学生寮を舞台とした連作短編漫画に仕上げている。(おそらく多くの読者が期待する) 高野文子らしさという点では少々物足りないが、円熟したシンプルな線画が心地よい。
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山形浩生, 翻訳者の全技術

掲題の翻訳を中心としたさまざまなエッセイをまとめたもの。翻訳の話よりも読書論の方が面白く、特に積ん読の話は頷けるものが多い。それは、もはや積ん読の本を絶対にすべて読み切ることはあり得ないと悟ったあたりから始まる。ではじまる積ん読の有害性の議論は胸が痛くなる。
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左右社編集部(編), 〆切本

誰もが名を知る文豪から漫画家まで、90名の著者の〆切にまつわる話を集めた企画本。少し変わったところでは心理学者の樋口収による締め切り研究まで収録されている。作家というものは誰もが〆切とは切り離せない関係なわけで、そこに着目した企画の勝利と言える。いずれも出典がきちんと載っているので、気になる作家の続きが読めるのも良い。
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神山重彦, 物語要素176

世界中の神話や古典などのさまざまな "物語" の要素だけを抜き出して事典とする試み。読み物としても面白いし、創作の種としても良い。現在は完全版とも言えるが出ているので、そちらを読んだ方が良いかもしれない。
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内澤旬子, センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場

妹尾河童風のイラストでセンセイ方の書斎を紹介する企画。作家や評論家、人文系のセンセイがほとんどで、一部古書店や図書館も登場する。システマティックな整理法を駆使して書斎を作り上げているセンセイは少なく、そうしたノウハウを期待して読む本ではない。あくまでも読み物として楽しむ本。
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井狩春男, 井狩春男のヘンテコ本が好きなんだ

変わった本ばかりを集めたカタログ。サブカルやアート系が多めだが、まれに狂気を感じるような労作や資料価値の高い本が混ざっているので侮れない。非売品や自主流通本など入手困難な本が多いのが難。
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グラシン紙で古書を保護する

転居後にようやく本棚を整備し、死蔵していた古書を並べはじめた。戦前・戦後の麻雀本が中心だが、さすがに紙質が悪く痛みが激しいものも多い。それらを並べようとすると、何らかの保護が必要となる。そこで、グラシン紙によるカバーを試みることにした。グラシン紙というのは、古書店でよく使われている向こうが透けて見えるちょっとシャリシャリした触感のあの紙である。薄手でありながら意外に耐久性があり、手の脂や水分から本を守ってくれる。グラシン紙は束の状態で売られているので、それを買って本の大きさに...
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三宅香帆, (読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

小説の "読み方" の指南本。小説の "書き方" を記した本は数あれど、"読み方" の本は希少。さすがに体系立てられた "読み方" を示す本ではなく、著者の推す小説ごとに読み方のコツを示しているに過ぎないが、読書の引き出しを増やすには良い本。