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ヴァレリー・ラルボー(著), 岩崎力(訳), 罰せられざる悪徳・読書

教養人となるための読書論。 読書との出会いから教養あるエリートとなるまでの典型的なコースが示されているのだが、その中で挙げられている訪れやすい困難や誘惑は実に身につまされる。稀覯本や初版本の収集といった愛書趣味、博識への傾倒、虚栄心を満足させるための批評などの様々な誘惑に捕らえられていないか、自身の読書スタイルを見直すきっかけには良い一冊。おすすめ。
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石塚昭生, 石塚さん、書店営業にきました。

一部で人気だったメルマガ "ちょっくら書店営業" に加筆修正してまとめたもの (といいながら、実際はほとんど別物になってしまっているが) 。 本編は書店に限らない営業一般の話がやや多目。それよりも本当に面白いのは、各章の間に挿入される "書店業界あれこれ" の方。こちらの方は書店業界への問題意識に溢れており、関係者以外の本屋好きにもぜひとも読んでもらいたい内容。
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大場つぐみ (原作), 小畑健 (漫画), バクマン。 (1)

一部で評判らしいので読んでみる。 本編のストーリーはともかく、おそらく実話であろうエピソードの数々やジャンプの連載でジャンプシステム批判などは素直にすごいと思う。
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倉阪鬼一郎, 活字狂想曲

作家である著者の、校正者時代の日々を綴ったエッセイ。 印刷業の世界を垣間見られる面白さに加えて、倉阪氏の社会不適格ぶりがすばらしい。それでいて嫌味があまり感じられないのは、会社になじめない著者にもそれなりの理があるためか。
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ベースボーロジー第10号 原稿募集

以前、野球文化學會の論文集 "ベースボーロジー" を購入したが、そこから原稿募集の案内が届いた。電子メールではなく、日本郵便メールで届いたのが少しびっくり。 また、"野球出版・報道文化賞" 及び "野球放送・映像文化賞" の推薦以来も同封されていた。今年はセイバーメトリクス寄りの本を色々と読んでいたのだが、思い返してみても推薦できそうな本が一つもないのが残念。
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第49回 神田古本まつり

第49回 神田古本まつりに行って来た。 近頃は古本もamazonのマーケットプレイスで済ませることが多くなっているのと、なかなか時間がとれないのとで、神保町に行くこと自体が久しぶり。 今日は残念ながらそれほど収穫がなかったが、それでもやはりこの街の雰囲気は素晴らしい。横着せずに、足でも稼いでいかないと。
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台北旅行2日目

台北捷運 台北市内の散策には台北捷運 (MRT, 地下鉄) が便利。 そのシステムもいつの間にか磁気カードからICカード (EasyCard) へと進化していた。 ある程度頻繁に乗るのならばICカードを買ってしまった方が便利なのだろうが、それほど乗らないのならば、その都度チケットを買った方が便利。一度きりのチケットはカード型ではなく、トークン型。 地下鉄構内には、ASUS, acer, MSIといったメーカーの格安ノートPCの広告を多く見かけた気がするが、これは単にそれに興味...
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宮下あきら, 民明書房大全

民明書房、と聞いて何かわかる人には説明不要であろう。 装丁やカラーページの悪ノリっぷりが実に素晴らしい。
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amazonの発注キャンセル

amazon.co.jpに発注していた本の中に発注まで数週間かかるものが含まれており、それがボトルネックになって発送が遅れていた。普段はあまり気にせずに待っているのだが、ちょっと先に手に入れたい本があったので、時間がかかりそうな本だけをキャンセルすることにした。 前回キャンセルした際 (今ログを見てみたら2年以上前だ) は、キャンセルの理由を記入する必要はなかったと記憶しているが、今は選択が必須になっていた。そこで今回は、素直に "発送予定日が遅い" を選んでみた。 すると、...
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谷岡一郎, SFはこれを読め!

久しぶりに見た谷岡先生の新刊は予想外のSFガイド。 おそらく仕事ではなく趣味で書いている本と思われ、SFへの熱い思いがダイレクトに伝わってくる。横山えいじ先生の挿し絵も嬉しい。