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中川右介, 出版社社長兼編集者兼作家の 購書術 本には買い方があった!

世の中に読書術の本は数あれど、これはちょっと目先の変わった購書術の本。 購書術と言っても、一般読者がいかにお得に本を買うかやいかに稀覯本を手に入れるかではなく、出版文化を守るためにはどのような購入方法が望ましいかが出版社側の視点から語られる。紙の本を基礎に据えた現在の出版業界の形を維持することにこだわりすぎているきらいはあるが、一説としては面白い。
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日経コンピュータ(編), 開発・改良の切り札 システム内製を極める

システム内製の事例集。内製開発を考えている企業の人間なら読む価値はあるかと思うが、成功事例ばかりで失敗事例がほとんどない点には注意が必要。
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ダン・ローム(著), 小川敏子(訳), 描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング

少し前に流行ったビジュアルシンキングの入門書。 ビジュアルシンキングと聞くとインフォグラフィックス的なプレゼンの部分を思い浮かべる方も多いかと思うが、それ以上に考え方のフレームワークとして有用。
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平康慶浩, 出世する人は人事評価を気にしない

いわゆる人事の仕組みのお話。前著と同様、上昇志向の強い人向けか。 勘の良くない人には気付きにくい社内の仕組みや暗黙の了解を身も蓋もなく書いている点は評価できる。出世志向の人は必読。
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株式会社富士ゼロックス総合教育研究所(企画・編集), 組織のなやみ研究所 なぜ、戦略を実行するのはむずかしい?

どの企業でも "戦略" を立てているはずなのだけれど、それを実行するのがいかに難しいかは周知の通り。ではそれがなぜ難しいのかを深掘りしたのが本書。 世の中に "戦略" の立て方を解説する本は多いが、その実行の難しさを論じた本は意外に少ない。その点に絞った目の付け所は見事。
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福井遥子, お客さまの “生の声” を聞くインタビュー調査のすすめ方

著者はユニ・チャームでマーケティングを担当していた方。 内容はやや初歩的ではあるが要点をきちんと押さえており、これからインタビュー調査を始めようという人にはおすすめできる。
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田口久美子, 書店風雲録

一世を風靡したセゾングループのリブロの内情を関係者視点で。著者は当時リブロを含めた様々な書店を渡り歩いていた書店員。リブロに特に思い入れがない人でも、当時の書店事情に興味があれば楽しく読めるだろう。 やたらと括弧が入るせいで流れが悪い文章がやや難か。
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セス・ゴーディン(著), 大橋禅太郎(訳), バイラルマーケティング

2000年前後に流行した口コミマーケティングの解説本。当時一世を風靡したHotmailを中心に、やや懐かしい名前も並ぶ。 今となってはネットワークビジネスやステルスマーケティングと見なされかねない内容も含まれるあたり、当時のおおらかさが感じられる。
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鈴木みそ, ナナのリテラシー (2)

ナナのリテラシーの続編。今回のテーマはお得意のゲーム業界。 いわゆる課金ゲームの問題をゲーム会社の視点で取り上げ、ここまで身も蓋もない分析ができるのはさすが鈴木みそと思わせる。
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吉川昌澄, エンジニアのためのExcel再入門講座

比較的硬派なExcel解説本。 RDB的なスキーマを意識しながらシートを作ろうという考えには共感できるが、ある程度RDBを理解している人にとっては目新しい情報は少なく、RDBを知らない人にとっては敷居が高い様に感じる。