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杉浦末郎, 麻雀入門第一歩

久しぶりに麻雀古書を購入。杉浦末郎による。残念ながら初版ではなく、昭和29年 (1954年) の再販版。初心者向けの二十二麻雀の入門書であり、ルール説明自体にはさほど目新しい部分はない。むしろ面白いのは冒頭の "一. 麻雀の起源" と "二. 日本に於ける發達の歴史" の二章。"一. 麻雀の起源" の方は、葉子戯、馬吊、同棋などから麻雀が成立するまでの流れを紹介したもの。"麻雀の起源に就いても、歴とした文献がないのだから種々の書物に少し宛載っている文章を見つけては推定していく...
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高森直史, 海軍食グルメ物語 帝国海軍料理アラカルト

自衛隊の元経理補給幹部の方の著作。レシピとして使えるかは微妙だが、読み物としてはなかなか。大半が文献調査に基づく内容だが、所々筆者が自衛官時代に海軍出身の諸先輩から伺ったエピソードなども。
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ジャレド・ダイアモンド(著), 楡井浩一(訳), 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上巻, 下巻)

少し前のベストセラー。前作の銃・病原菌・鉄が良かったのでこちらも読んでみた。前作はなぜ一部の人種が圧倒的な繁栄を得たのかを解き明かすのがテーマだったが、今作は逆に問題解決に失敗して滅びてしまった社会に注目する。マヤやイースター島、グリーンランドなどのすでに崩壊してしまった社会の事例分析が豊富に行われているのが実に興味深い。それらの社会が崩壊した要因は、現代の先進国にとっても他人事ではないことが良く理解できる。おすすめ。
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鯖田豊之, 金 (ゴールド) が語る20世紀 金本位制が揺らいでも

20世紀の日本と世界の歩みを金本位制という視点から切り取った歴史書。歴史の教科書的な記述が続き気軽に読みにくい箇所もあるものの、金重量換算した外貨準備高を通じて国力の変動をマクロ的に眺めるという試みは非常に新鮮であり、それらは各国の継戦能力を反映しているという意味から軍事面でも興味深い。特にその軍事面に注目すると、太平洋戦争緒戦の日本の戦果が米国への膨大の金現送と軍需物資の買付に依存していたことは他の歴史書ではあまり触れられることのない事実かと思う。また、日清・日露戦争の間に...
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辻原康夫, 食の歴史を世界地図から読む方法 イラスト図解版 料理や食材の意外なルーツがわかる

今では当たり前となっている古今東西の食文化が、どこから来たのかルーツを探る雑学本。タイトルの通り、世界地図ベースで食文化の分布や伝播が説明されるので、内容を俯瞰的につかみやすく非常にわかりやすい。
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橋爪紳也, あったかもしれない日本 幻の都市建築史

日本の都市計画のうち、実現に至らなかった計画や思想が取り上げられている。建築の小難しい話は専門外なのでよくわからないが、時折みられるロマン溢れる巨大プロジェクト、たとえば琵琶湖と日本海を連絡する大運河、大師河原のベースボールパークなどには素直にわくわくさせられる。
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素朴な疑問探求会, 明治・大正人の朝から晩まで

手軽に読める雑学本。あまり当時の暗部には触れず、口当たりの良いエピソードだけに絞っているので、気楽に楽しめる。移動中の暇つぶしなどにどうぞ。
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保阪正康, 大本営発表という権力

都合の良いことのみを公式に発表し、都合の悪いことは隠してしまう。今ではそんな意味で使われている "大本営発表" にスポットを当てる。45ヶ月間に行われた全846回の大本営発表をつぶさに追いかけることで、当時の軍事指導層の思考が浮かび上がってくる。さらに当時の知識人たちの残した記録を併せて見ることで、その時代の空気までもが浮かび上がってくる。言論統制を行うことの危うさや、また国民の側から見た知る権利の重要さを知る上でも貴重な一冊。
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台北旅行実質最終日

中華職業棒球観戦台北旅行も明日は帰国するのみとなり、実質的に最終日。せっかくなので、中華職業棒球 (台湾プロ野球) も観戦してみることにする。試合日程を調べたところ滞在中に台北市内での試合はないので、最も近そうな新竹まで出向くことにする。新竹中正棒球場へのアクセス台北市内から新竹中正棒球場のある新竹市へのアクセス手段は大きく分けて3つ。一番おすすめなのは在来線特急の自強號。台北から1時間強で到着する。運賃は180元。在来線の新竹站は新竹市街地の中心地に位置しているので使い勝手...
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加藤ジェームズ, いつのまにか変わってる地理・歴史の教科書 あなたの知識はもう役にたたない

歴史や地理などの知識は一度義務教育を終えてしまうとなかなかアップデートする機会がなく、子供がいる家庭以外では最新の教科書に触れることすらないのが普通だろう。そんな知識を世代別にまとめてある本。新たな発見による変更もあれば、政治的な理由と思われる変更もあり、様々な要因で教科書が変化し続けている様子が見て取れる。