book ASIOS, 謎解き超科学 いわゆる疑似科学の解説本。あまり目新しいネタはなく、この分野に興味のある人ならば既知のものが多いだろう。それでも、何となく胡散臭いとして切り捨てるのではなく、きちんと科学的な裏付けをもって判断しようという姿勢は好感が持てる。 2014-11-26 book
book エリック・シーゲル(著), 矢羽野薫(訳), ヤバい予測学 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている ビッグデータを用いた予測の解説書。技術的な詳細よりも事例紹介が中心。豊富な実例は眺めているだけでも楽しいが、参考文献が不明なネタが多いのがやや難。 2014-10-17 book
book トーマス・クーン(著), 中山茂(訳), 科学革命の構造 実はまだ読んでいなかった古典。パラダイムとはもはや便利に使われる語となってしまっているが、元々は精緻に組み上げられた概念であるのがよく分かる。翻訳が今ひとつこなれていないのが残念。 2014-10-14 book
book 中田亨, ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか ヒューマンエラーの科学的な定義よりも、実践的な防止活動を中心とした内容。実例が豊富で、即座に活用できそうなものも多い。 2014-09-12 book
book ネマタ(著), 福地誠 (編), 勝つための現代麻雀技術論 ネット麻雀界隈で確立されつつある戦術論の現時点での一応のまとめの様な本。読み物としてはあまり面白い本ではないが、戦術書としてはおそらく現時点で最もまともな部類のため、強くなりたい人には良書だろう。ただし、数値的な裏付けがある部分と感覚的な部分が混在しており、かつそれらが文章上であまり書き分けられていない点には注意が必要。 2014-09-10 book
book Wes McKinney(著), 小林儀匡(訳), 鈴木宏尚(訳), 瀬戸山雅人(訳), 滝口開資(訳), 野上大介(訳), Pythonによるデータ分析入門 NumPy、pandasを使ったデータ処理 普段の生活はRubyが多いのだが、科学技術計算が大目の仕事をすることとなったのでPython + pandasの勉強。想定読者はある程度Pythonが書ける人で、Python自体が初めてという人には向かない。pandasやその基礎となっているNumPy、さらには可視化に必要なmatplotlibまで幅広く学べる。実例も豊富でさすがのオライリークオリティ。 2014-08-30 book
comic 施川ユウキ, オンノジ ある日突然ひとりきりで世界に残された少女の物語。と言っても悲壮感はなく、ほのぼのした日常ギャグが繰り広げられるのが新鮮。要所要所でホロリとさせてくれるのも良い。 2014-08-20 comic
book 本川裕, 統計データはおもしろい! 相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側 統計データというよりも、相関図のおもしろさに注目した本。著者は、社会実情データ図録も運営している。退屈な統計な解説はさておき、社会ネタの相関図のおもしろさが前面に出てくるので読んでいて飽きない。また、データを深掘りする際の思考の流れがよくわかる構成になっているのもありがたい。 2014-07-22 book
book 武田知弘, ナチスの発明 表題通りのナチスの発明はごく一部で、大半はナチス時代のドイツに少しでも関係ある発明や製品、研究をこじつけたもの。それでも分量が足りなかったのか、後半はナチスの成り立ちや人物紹介で水増しされている。巻末に参考文献一覧はあるものの、すべて和書で二次資料が中心の上に各項目がどこから引用したものかがまったく示されていないので、話半分で読むのが良いだろう。コンラート・ツーゼが計算機における二進法利用を最初に発案したとするなど、明らかな誤りも見られる。 2014-07-14 book
book 北村雄一(著), 独立行政法人海洋研究開発機構(協力), 深海生物ファイル あなたの知らない暗黒世界の住人たち 海洋研究開発機構の協力もあり、美麗な写真や精緻なイラストがこれでもかと掲載されている。それでいて事典ほど堅苦しくなく純粋な読み物としても存分に楽しめるのは見事。 2014-07-12 book