セバスチャン・モフェット(著), 玉木正之(訳), 日本式サッカー革命

Jリーグが発足した1993年、私はまだ中学生だった。当時の私は野球少年でサッカーなど意識したこともなく、もちろんJリーグの前身であるJSLなど存在すら知らなかった。そんな中、突然現れたJリーグはマスコミに大々的に取り上げられ、一大ブームとなった。流行ものが好きな弟が関連グッズをどこからか手に入れてきたことを覚えている。

それから11年、Jリーグはバブルの崩壊に伴ういくつかのクラブの危機を経て、現在の地に足のついた組織として成功を収めている。今振り返れば、川淵チェアマン (現在はキャプテン) が地域密着クラブの高い思想を持ち、それを決して曲げなかったことが良い結果につながっていることは間違いない。親会社に振り回される現在のプロ野球と対照的だ。

そのJリーグの歴史を振り返るには絶好の書籍だ。玉木正之氏の翻訳も読みやすい。

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