KAPPA, 超・株式投資

東大卒医師が教える科学的「株」投資術の続編。

まずは長期投資でリスクが減るという説の検証。リスク (ボラティリティ) の絶対額は投資期間長期になればなるほど広がるという考えてみれば当たり前の話。 期待リターンが同じであっても 標準偏差が大きいほど損する投資家が増えることが示され、投資対象の標準偏差が非常に重要であることがよく分かる。やはり長期投資の優位性はリスク低減よりも売買コストの削減や課税繰延効果などにあると考えるべきだと思う。

いくつかのアノマリーについても検証されており、PBR、小型株、モメンタムの効果が示される。この内、小型株効果はごくごく少数の銘柄の飛び抜けたリターンによるものであることも示される。この効果を享受するには、すべての小型株を常に持ち続ける必要がある。具体的な選択肢はVB, IWMあたりになるだろう。

最後にオプション取引の解説もあり。著者好みのカバード・コールと現金確保プット売りがバイ・アンド・ホールドより優れているという主張。

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