中小企業向けの経営指南書。
経営の最終到達点は1円でも多くお金を残すことと説く。これは内部留保を増やすことと同義。これだけ聞くと当たり前に聞こえるが、節税のために目一杯役員報酬を払っている場合は、そこに再投資のための内部留保が含まれていることを忘れがち。役員報酬はあくまでも合法的裏金に過ぎない。
銀行よりも仕入先、友人、親戚を大事にしろというのは同意できる。すべてがゼロになって再起を図るときに協力してくれる大事な人を道連れにしてはいけない。
決算書の利益は税金を取るための数字であって実際の利益ではない。そんな数字をもとに経営計画を立てても仕方がない。一人当たり付加価値、労働分配率、一人当たり経常利益、ROAの管理が大事。
中小企業に低価格戦略は無理。高いお金を出してくれたお客さんに対してその期待を超えようと尽くして顧客満足を生む循環でしか、中小企業は生き残れない。
最大の利回りを生み出すのは設備投資に500万円以下しかかけないプッシュカートビジネス。
コメント