先進国で進んでいる上級国民/下級国民への階層分断についての考察。
前半は主に日本社会で下級国民が生み出された背景を探り、仕事が嫌いで会社を憎みながら長時間労働をしそれでも生産性が低い日本のサラリーマンにその原因を求める。この理由を更に追い求めると、団塊の世代の雇用を守り続けたことに行き着く。その影で割りを食ったのは若い男性だ。そして令和は団塊の世代の年金を守り続ける時代になると予想する。
後半では世界レベルでの上級国民/下級国民への階層分断がなぜ起こっているかにも触れ、個人の自由を最大化するリベラルな社会が背景にあると指摘する。それは本質的に能力主義であり、落ちこぼれていくひとたちが出てくるのは避けられない。
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