実家から譲り受けた古いスーツケースのキャスタが破損したので交換した。専門業者に出すのも一つの手だが、古いスーツケースにそこまでコストをかけたくないので、自力で交換した。
多くのスーツケースはユーザがキャスタを交換することを想定しておらず、手元のスーツケースも例外ではない。車軸が嵌殺しになっているので、まずはそこを金鋸で切断する必要がある。おそらくこれがキャスタ交換で一番大変で時間がかかる作業だろう。隙間に金鋸を差し込み、少しずつ削っていく。特にコツなどもなく黙々と作業するより他ないが、キャスタ全体が回転するタイプの場合はガムテープなどで固定しておくと作業が多少は楽になるかもしれない。
車軸が切断できたら、キャスタを取り外し採寸する。キャスタが付いたままだと正確に測るのが難しいので、切断を終えてから採寸するのが良い。車軸の太さ、車軸の長さ、キャスタの直径、キャスタの幅の4点を採寸すれば、交換用のキャスタが買える。車軸は6mm径、35mm長程度が主流で入手性も良いが、他の規格の場合は見つけるのが大変かもしれない。キャスタの取付部がプラ製の場合は多少のたわみがあるので、軸受長は多少の融通が効く。キャスタ径とキャスタ幅の方はそれなりに種類があり、様々なものが流通している。キャスタ径は他のキャスタと合わせる必要があるが、キャスタ幅は多少差があってもワッシャで調整できるので大きな問題はない。Amazonでも良いが、どうせ無名メーカ製を買うことになるのならばAliExpressの方が安い分だけマシかと思う。
交換用のキャスターは大体がネジ式なので、レンチ1本で簡単に取り付けられる。本当は最初からネジ式にしてくれていれば交換が簡単なのだが、強度などの問題があるのかもしれない。
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