ポリティカルサイエンス本。権力維持の構造は独裁政権だろうと民主主義だろうと同じであるという視点に立つことで新たな発見がある。
政治とは権力を保持することであり、それは独裁政権でも民主主義でも変わりがない。その権力の後ろ盾は名目的な有権者集団 (取り替えのきく者)、実質的な有権者集団 (影響力のある者)、盟友集団 (かけがえのない者) の多層構造になっており、これも政治体制に依らず不変である。独裁政権では言わずもがな小さな盟友集団が実際にリーダーを選んでおり、その他の多くの人々は影響を及ぼさない。民主的な選挙が行われる民主主義国家や多数の株主がいる大企業でも本質は同じであり、大統領選挙人団や大株主の支持なくして権力を保持することはできない。
内容は文句ないが、翻訳は今ひとつ。悪文が多く読みにくい。

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