大石浩二, 令和のおもちゃウーピン (1)
トマトイプーのリコピンが一区切りして新連載。今回はめめちゃんのような一般受けするキャラもなく、昭和生まれのおじさんに全振り。共感しかない。
我孫子武丸, 探偵映画
作中劇の殺人事件のオチを予想するという凝った作りのメタ・フィクション。どんでん返しに期待するよりも、この話をどこに落とすかの方が気になって読み進めてしまった。
折原一, 倒錯の帰結
倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
内館牧子, 終わった人
小説として見るとご都合主義が過ぎるが、シニア向けラノベと割り切れば完璧な内容。定年退職後のシニアが娯楽小説に求めるであろう要素がすべて詰まっている。大きめの活字と大量の改行でさらりと読める。