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木村尚嵩, 麻雀コンボ理論 放銃率の見積もりと押し引き戦術

表題のコンボ理論は前半の3章まで。後半はほぼ押し引きや形式テンパイの話で、こちらはあまり新規性がない。

コンボ理論は、愚形も含めて待ちとなる組み合わせ数をコンボ数と定義し、その多寡により危険度を割り出そうという提案。古典的なワンチャンスを拡張したものとも言える。ある程度打てる人は自然に実行していると思うが、明示的に示されたことには価値がある。打ち手の思惑によりコンボ数と実際の放銃率にズレが出ると思われるが、実戦データでの検証が行われていないのが残念。コンボ数と実践で待ちとなっている確率を比較すれば良いのだが、手軽なツールでは出せないのだろう。巡目ごとのターツ種類別所持率といった比較的処理しやすい周辺情報の検証にとどまっている。

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鶴見済, 人格改造マニュアル

クスリ、洗脳、サイコセラピーとさまざまな方法で人格改造を試みようという企画本。違法薬物を含めて、著者の実体験に基づくものが多いのが良い。カフェイン、認知療法、生活スケジュール法など、ハードルが低く副作用が少ないものも収録されているので、気軽に取り組んでみるのも良い。

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殊能将之, キマイラの新しい城

鏡の中は日曜日以来となる探偵石動シリーズ。作者夭折のため、これが最終作となる。

750年前の古城の霊が現代テーマパークの社長に取り憑いたという設定で、両時代の謎を解くという変化球だが、ミステリとしては存外に本格派。時代錯誤な霊が引き起こすコメディも楽しい。アントニオが (ある意味石動以上に) 活躍するのもファンには嬉しい。

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ヘルガ・シュナイダー(著), 高島市子(訳), 足立ラーベ加代 (訳), 黙って行かせて

元ナチス親衛隊員のアウシュヴィッツ看守で現在もヒトラーを崇拝する母を持つ著者が、母との再開を果たす物語。ナチスやアウシュヴィッツの話よりも、母子関係の修復の方に重心が置かれている。

帯には “本書は実話です。” とあるが、どこまで脚色が入っているのかは判然としない。この点は訳者あとがきでも触れられている。

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