小関智弘, 鉄を削る 町工場の技術

51年間に渡り、町工場の旋盤工を勤めてきた著者によって語られる、現場の職人魂。

技術をただの定型作業として捉えるのではなくその本質をきちんと理解していることで、持ち込まれる無理難題を解決していったエピソードには素直に拍手を送りたくなる。

また、従来の旋盤からNC旋盤への移り変わりによりブラックボックス化が進み、技術の伝達が失われていく様子が印象的。これは切削の世界に限らず、工学の多くの世界で同様のことが起きているように感じる。

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