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SCRAP出版, ルネと不思議な箱 その町で少女は過去の夢を見る

十人の憂鬱な容疑者からまた少し間が空いてしまったがこちらも。版元が変わった関係か、脱出ゲームブックシリーズとは別シリーズのリアル脱出ゲームブックシリーズとして仕切り直しての第一弾。謎解き型のゲームブックも円熟期に入ってきており、自由度の高い行動や洗練されたフラグ管理など、遊びやすさは抜群。謎の難易度は全体的にやや抑えめで、ひらめきが必要なもの以外は特に詰まることはない。ただし、最後の問題だけは別格の難易度で、よほど慣れている人以外はヒントなしで説くのは難しいレベル。ここまでや...
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大石浩二, 令和のおもちゃウーピン (1)

トマトイプーのリコピンが一区切りして新連載。今回はめめちゃんのような一般受けするキャラもなく、昭和生まれのおじさんに全振り。共感しかない。
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我孫子武丸, 探偵映画

作中劇の殺人事件のオチを予想するという凝った作りのメタ・フィクション。どんでん返しに期待するよりも、この話をどこに落とすかの方が気になって読み進めてしまった。
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折原一, 倒錯の帰結

倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
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内館牧子, 終わった人

小説として見るとご都合主義が過ぎるが、シニア向けラノベと割り切れば完璧な内容。定年退職後のシニアが娯楽小説に求めるであろう要素がすべて詰まっている。大きめの活字と大量の改行でさらりと読める。
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我孫子武丸, 人形はこたつで推理する

安楽椅子探偵モノの連作短編集だが、探偵役が腹話術人形というところがひとひねり。最終話はこの設定が生かされた良作。第2話は密室ものだが、こちらもひとひねりしてあり面白い。
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飲茶, 史上最強の哲学入門

哲学入門書。ここまで刃牙に寄せる必要があったのかは疑問であるし、内容もあまりに簡略化しすぎているが、入門書として大掴みするだけに絞れば悪くない。
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中島義道, 哲学者というならず者がいる

今はなき新潮45の連載をまとめたもの。哲学者の問いの立て方には、世の中で当たり前とされている態度や、みんなと同じように感じることを疑うという姿勢が根底にある。そうした姿勢を貫きながらも、ときに身の保全のためには汚い態度も許容するならず者である著者の生き方に強い親近感を覚える。時折触れられる大学教師としての生活も哲学者としての筋を通しており、見習う点がある。
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グレゴリー・コクラン(著), ヘンリー・ハーペンディング(著), 古川奈々子(訳), 一万年の進化爆発

人類は文化的・社会的な要因により予想以上の速度で進化していたという説。農耕の開始が高々数百年から数千年というオーダでの自然選択を引き起こしたというのにも驚くが、アシュケナージ系ユダヤ人に至っては迫害などの社会的な理由によりさらに短期間で自然選択が働いたとされる。まだ反論はあるだろうが、さまざまな証拠がこの説を後押ししているように思える。
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マイケル・ウィットワー(著), 柳田真坂樹(訳), 桂令夫(訳), 最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス 想像力の帝国

著者のマイケル・ウィットワーは少々潔癖過ぎるほど誠実で、裏が取れている情報と状況から推測した描写を明確に書き分けている。今後D&D史やRPG史、そしてゲイリーという人物の研究者にとってもっとも重要な資料となるだろう。文章も読みやすく、リプレイ風のエピグラフも良い味を出している。ゲイリーは家庭人としては完全に破綻しており、ウォーゲームに打ち込むあまりに家族を養うことすら危うくなっている。ゲーマーとしては立派な態度ではあるけれど。デーヴ・アーネソンとの出会い、D&Dが生まれるまで...