diary

カシュカイシュ出張

前回訪れてから実に6年ぶり。もう来ることはないかと思っていたが、仕事の都合で舞い戻ってきた。やはり日本からは遠い。直行便がないのが苦しい今回はシャルル・ド・ゴール経由としたが、日本初の便が遅延し乗り継ぎに失敗した。幸い、行程のすべての便をAir Franceとしていたため、シャルル・ド・ゴールからリスボンへの便は自動で振り替えられた遅延の関係で、ドアツードアで30時間を要した今回の滞在は不運にして災害事態宣言レベルの低気圧クリスティンやレオナルドに重なり、ほぼ荒天となったそれ...
book

ランドール・マンロー(著), 吉田三知世(訳), ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

ランドール・マンローの名前を聞いたことはなくとも、xkcdの中の人と言えばわかる人も多いだろう。おなじみの棒人間のイラストと共にバカバカしい科学を提供してくれる。内容はいちいちバカバカしいのだが、科学的な記述は大真面目なので子どもに読ませても良い。特にさまざまな投擲の統一モデルは、モデルを作成する際の抽象化を学ぶのに良い教材であり、物理の教科書に載せても良いレベル。
comic

横山雅司, マンガ「実は〇〇」な動物図鑑

クック先生の動物講座の書籍化。動物を美化しない毒入りのまま出版に至ったのが素晴らしい。子供向けにも良い内容。寄生虫などの子どもの食いつきが良いネタも多数収録。
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大カプコン展

一般当日券2,900円と強気の価格設定だが、それに見合う内容。技術的にはファミコン時代のロストテクノロジーから最新の3Dモデリングまで広くカバーしており飽きない。デザインに興味のある向きには大量の原画、企画に興味のある向きには生の企画書と、ゲームのどの分野の人にも楽しめる。体験系の展示も多いので、ライトユーザにもおすすめできる。
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伊藤祐靖, 邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき

小説の体裁を取ってはいるが、実態はシミュレーションシナリオに近い。著者は海上自衛隊の特別警備隊の創設に関わり専任将隊長も務めた経歴の持ち主だけに、細部の書き込みひとつひとつが地に足がついている。有事の際の勇姿だけでなく、その裏にある政治や、彼らの退職後の事情までをも描いているのが素晴らしい。
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山岡信一郎, 少しのコツで不正・ミスを賢くチェック! 「おかしな数字」をパッと見抜く会計術

「おかしな数字」とは会計上の不正や誤謬により生じた異常や誤りを一括りにした非常に広い概念。本書はこうした「おかしな数字」を発見するための経験則を集めたもの。明確な基準がないことも多い企業会計で「おかしな数字」を探すにはこうした経験則以上のものはないのだと思う。
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西村賢太, 一私小説書きの日乗

本当にただの日記ではあるのだが、売淫や暴飲暴食をあけすけに書いているのが西村賢太らしい。その生活、特に酒量を見ると失礼ながら夭折やむなしと思えてくる。
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謎解き×首都圏おでかけ ミステリーるるぶ 大自然満喫編

3冊目。続編は今のところ発売されていないようなので、ここで打ち止め。難易度はアドベンチャー編と歴史探訪編の中間といったところおそらく都心からのアクセスは一番時間がかかると思われる。時間に余裕を持って出発を季節的には春に訪れたほうが良い。今は少々季節外れで、見どころが制限される
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スージー・ホッジ(著), 田中正之(日本語版監修), 5歳の子どもにできそうでできないアート コンテンポラリーアート現代美術100の読み解き

素人にはまったくその意味がわからない現代美術に少しでも触れてみようと解説書を手に取った。本書も一応それらしい解説が述べているものの、門外漢には本当にそうした意味なのか、後付けで理屈を付けているのか判断できない。表題に沿って、それぞれの作品に子どもではできない理由が述べられてはいるものの、"子どもには何々の要素を込めることはできない"、 "何々のように構成する子供はいない" 程度の主観的な解説しかない。本当に5歳の子どもの作品には同様の理屈がつけられないのか、現代美術の作品に理...
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ブレイディみかこ, 子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から

英国の底辺託児所 (緊縮託児所) で働く著者によるドキュメンタリ。現場の視点は、外部のジャーナリストの著作とは一線を画している。英国の分断、下層英語を話す者への緩やかな差別、ダイヴァーシティの実態、ワーキングクラスの右傾化の背景、英国のDVの実態など、現場からしか見られない暗部がこれでもかと描かれている。おすすめ。