book デイヴィッド・オレル(著), 大田直子(訳), 鍛原多惠子(訳), 熊谷玲美(訳), 松井信彦(訳), 明日をどこまで計算できるか? 「予測する科学」の歴史と可能性
おそらく人類がずっと欲してきた (が現在まで成功していない) 天気、病気、経済の未来予測がどこまでできるか (できないか) を誠実に解説した本。結論から言うと、現在もそれらの予測は当て推量 (例えばある特定の日の天気を、一年の中のその日の平均値である気候値と同じになると予測するナイーブ予測) と大差ない。19世紀までの決定論的科学は精度の高い将来予測を提供し、実際に惑星の運動を簡単な方程式で求めることを可能としてきた。しかしながら、天気、病気、経済といった非線形なシステムはカ...