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首藤由之, 「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー習慣

生涯賃金と可処分所得を可視化した上でお金を考えようという姿勢はわかりやすく、この種のマネー本の一冊目としてお勧めできる。トンデモ度も低い。内容的にはあまりオリジナリティはなく、どこかで聞いたことがあるネタが多い。他のマネー本をある程度読んでいる人ならば改めて読む必要はない。
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深谷陽, スパイシー・カフェガール

スパイスビームの前作にあたる作品。この頃に既に骨格は完成しており、異常にウマそうな食事と先を読ませない展開が高いレベルで融合している。
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長谷川晶一, プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた! 涙と笑いの球界興亡クロニクル

表題どおり、全球団のファンクラブの比較を行った企画。一見するとただ一発ネタなのだが、贔屓球団のファンクラブのみに入会している一般のファンにとって他球団のファンクラブは完全に盲点であった。球団広報への取材などではなく、一ファンとして地道に10年間入会し続けた情報をまとめたのも良い。10年分の変化をまとめて読むと、各球団の思惑やファンに対する姿勢が透けて見える様で実に興味深い。
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tugeneko, 彼とカレット。

パワプロくんのアレなどで有名だったtugenekoの単行本。当時からある意味ワンパターンな笑いなのだけれど、ここまで続けられるともはや様式美とも感じられる。
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隣のサイコさん 電波系からアングラ精神病院まで!

精神疾病全般を扱った別冊宝島。ややアングラ寄りなネタも多いこのジャンルはまさに宝島の得意分野か。執筆陣もある意味で豪華。かなりディープなネタもあり、気分を害する方もいると思われるので、読む際はご注意を。
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鬼頭莫宏, のりりん (7) (8)

ようやく本格的な自転車マンガの本題に入ってきた。自転車の交通法規の蘊蓄やビンディングシューズのあるあるネタなど、自転車乗りならば共感できる内容ばかり。
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福田里香(著), オノ・ナツメ(挿画), ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

映画やマンガでよくあるステレオタイプな表現のうち、特に食にまつわるものをまとめたもの。映画ファンにとっては常識的なものも多く、また特に網羅性が高いというわけでもないので、軽い読み物としてどうぞ。
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今尾恵介, 地図で読む戦争の時代

著者は古地図好きが高じて本職としてしまった方。全編から古地図への愛が感じられる。地図上の不自然な区割りの理由を探る、植民地の地図を読み解く、戦時改描の歴史など、軍事の歴史と密接に絡んでいる地図を眺めるのは実に楽しい。欲を言うならば、全編モノクロなのが残念。色が重要な意味を持つ地図だけでもカラーで収録して欲しかった。
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鈴木孝夫, 人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ

一種の環境本なのだけれど、あまり押し付けがましさがない。安易なRecycleに走るのではなく、その前のReuseやRepairを身近なところから徹底する姿勢には頭が下がる。
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木村剛, 投資戦略の発想法 2010

一種の投資教科書。トンデモ度は低く、最初の一冊としてもおすすめできる内容。強いて挙げるのならば、やや国内投資の比重が高すぎるのが難か。本書は2010年版だが、投資環境は2010年から少々変化しているものの、とるべき基本的な戦略は大きく変わっておらず今でも十分に通用する。